♪宇宙戦艦ヤマト
私は小さい頃アニメをよく見ていた。ある時からぱったり見なくなってしまったのだが、たぶんそれは漫画を読むようになって、漫画のテンポのよさにアニメがついていっていないと感じたこと、声が自分のイメージと違っていたりしたこと、そしてなんとなく卒業してしまったからだ。さて昨年ケーブルテレビに加入したら、なつかしのアニメをたくさん放映している。ルパンを初め、魔女っこメグちゃんとかアタックNo.1とかデビルマンとかサイボーグ009とか、つい一生懸命見てしまっている。この間なんかロッキーチャックをやっていて感涙した。。さすがに内容なんて一個も覚えていないけど、歌は覚えているもんだ。真夜中に口ずさむ怖い私。。。WOWOWで、おととい、昨日と「宇宙戦艦ヤマト」を一挙放送した。ヤマトは名作だ。とても好きなアニメの一つだ。と自分じゃ思っていたけどよく考えてみたらなぜ♪宇宙の彼方 イスカンダルへ はーるばーる行かなきゃならなかったのかさえ覚えていない。(さて問題です。ヤマトはイスカンダルに何しに行ったのでしょう)改めて見てみると濃硫酸やら何やらムズカシイ言葉もいっぱいで、どこまでこの作品を理解して見ていたのか不明。そして大人になってちゃんと見てみても実に楽しめる作品だと実感した。ヤマトが動き出してから「これがヤマトか」なんて言ってる訓練生島にいきなり操縦を任せる豪気な男、沖田艦長。失敗したらヤマトも地球もおじゃんだとさりげなくどぎついプレッシャーをかけるあたり、さすが1%の可能性があればそれにかける冷静沈着な男。そして、改めて分かった様々な事実。私は真田がかっこいい、かっこいいと思っていたけれど彼は「工場長」だった。・・・・・地味だ。そして手足は爆弾を搭載した義手義足だった。私はサイボーグ004が好きなんだが、自分、全身武器系の眉なし男が好みだったのだというこの事実。そして通信のチーフという立場を濫用して通信を私物化し勝手に地球と交信した上、「今頃地球には暴動が起こってる。イスカンダルにだって本当に行けるかわかりゃしない」と乗組員に多大な動揺を与えたあげくに、ヤマトの進路を途中で地球に戻そうとし、ダメだと分かるやワープを重ねてやっとたどり着いた7万光年の先から宇宙を泳いで地球に帰るとヤマトを飛び出していったアイハラ君。その男気は認めよう。でも真夜中だというのに精鋭パイロットたちを捜索にかり出し非常にはた迷惑だ。そしてそれを、仲間だからとあっさり許した古代進。その後もアイハラ君は通信のチーフとして何事もなかったようにその席を占めている。甘い、甘いよ古代進。そんなんで艦長代理が務まるのか?私だったら大減給、いや地球に戻るまでただ働き、丁稚まで格下げの上市中引きずり回しの刑だ。イスカンダルでは、地球に戻らない、ここで子孫を作って繁栄するとだだをこねた一機関士(名前はすでに忘却)。しかも花嫁はいる、とか言って森雪を拉致。11人の男に森雪一人。ひどい。結局地震と津波に飲まれてしまうのだけど、でも救助船が助けたのは森雪一人。ほかは探しもしなかった。アイハラ君の時は広大な宇宙を探してあげたのに。。。よっぽど腹に据えかねたのだろう。責任ある者を敵に回しちゃいけない、と社会のルールもさりげなく教えてくれた。いやでも、ストーリーも次々と起こる試練に協力してうち勝って成長していく、すばらしい話であることは疑いない。今度再放送しても、私はもう一度見るだろう。