「今日は楽しかったね」
金曜日の夜、私が帰宅したのは21時過ぎでした。飲み会だったら良かったけど、正体は残業。息子を保育所へ迎えに行き、更に家に送り届けばーさんに世話を頼み、やっとこさなんとか月末処理の大切なところだけどやり遂げ。だってそこで土曜出勤なんて言ったら、息子もカワイソーだ。近頃、彼は保育所での朝のお別れを渋るようになっている。ここで少し残業して、仕事の帳尻を合わせなければ・・・!という日は、勿論延長保育を使って仕事の残り具合もリセットするのですが、そんな日の朝に限って、「おかーさん、今日は早く迎えに来てね」とか、まあそんなこと言う日はかわいいのですが、「仕事なんて行かないでよー(`皿´)」なんて言われると、納得させる物言いというよりも「説得」をし始める自分がイヤで悲しくなる。「プチ、また貧乏生活に戻りたいの? ご飯も食べられないし、おもちゃも買えないんだよ。電車にも乗れないんだよ! おかーさんが働かなかったら、お金もないんだよ!」「それでもいいー! お仕事行かないでぇ」仕事が終わって大急ぎで迎えに行くと延長の保育室で息子はブスーっとして待っている。「おかーさん、遅いよ!」「プチが一番遅いんだぁ~!」↑ 一番遅くはないんだけど、人数が減るとねぇ・・・。心細いんだよね、きっと。そんなこんなで迎えた週末。今日こそ怒らない母を目指す。息子に今日は何したい?と聞いてみると、即答!「温泉行きたいなぁ」息子よ、おまえさんの頭の中は相当な割合で「温泉と保育所のプールと市営バスと地下鉄と宮城交通のバス」が埋まっているんだろうなぁ。そこでいそいそと家事を終わらせて、行ってきましたスーパー銭湯!専ら秋保温泉に通っていた私たちでしたが、行ってみたら入浴料も以外に安く、色んなお風呂もあり、露天も広くて楽しいことこの上なし!ロビーでは安価に食事も出来るし、何時間いても同じ料金なんていいわ~♪そこで他のおきゃくさんがじっくりお風呂を堪能しているところ、あっちのお風呂、こっちの露天とウロウロ。勿論子供は熱い風呂など大嫌い。本当はサウナで汗をかきたい私の野望は崩れ去り、着替えてロビーでひと休み。そしてまたもやお風呂に戻って、さっとお風呂に入ってスーパー銭湯は後にする。ついでスーパーに寄り、100円均一で工作の道具などを買ううちに、二度も風呂に浸けた甲斐あって息子は車の中で舟をこぎ始める。時間はまだ13時過ぎ。このチャンスを逃してたまるか! 眠る息子をそっと家の中に移動させて、私も久々にお昼寝タイム。ああ、本当にお昼寝って気持ちがいいわ。それから目を覚ましたのが15時過ぎ。息子はマイ自転車に乗って近所をサイクリングしたいと言い出す。公園まで行くといつになく賑やかで、町内会の夏祭りをやっていることが判明。なんとなく雰囲気に馴染めない息子を励ましながら、金魚すくいに初めてチャレンジさせて、すくえなかったで賞でかわいい金魚ちゃんを3匹ゲット。他に水ヨーヨー釣りにもチャレンジ。こちらは見事に釣り上げ、ラムネを飲んで夏祭りもあとにする。夕食が済むと、日課の花火。じーさんと私の兄が付き合ってくれて、外から歓声が聞こえて来る。去年までは目の前の花火を全部しないと気が済まなかったけれど、成長の甲斐あってか「今日はこのくらい(の量)でいいや」と分別がつけられるようになった。寝る前に、絵本を読んだり私のヘンテコな作り話をして寝かせるのですが、「もう、おやすみの時間だよ」と言うと、息子は言った。「おかーさん、今日は楽しかったね」そうだね、楽しかったね。楽しい一日と言ってくれて、おかーさんも仕事がんばって本当に良かった。明日は金魚ちゃんのエサを買いに行こうね。