また、いい条件で、お仕事回しますから、、、は信用できるのか?
開業して数年間は、アチコチのカルチャーセンターにて講師をしておりました。とくに、中小カルチャーセンターは講師のハードルは低く、出版実績(運よく開業してすぐに出版できた)をアピールすれば、それなりに、講座やセミナーをさせていただく機会に恵まれていたのでした。ただ、報酬は微々たるもの。これはあくまでも私の経験ですが、「講座代金(セミナー代金)×40%程度」が多かったです。なので、2時間1000円のマネーセミナーを開催して、10人集客して、私の報酬は「1000円×40%×10人=4000円」。当然、準備にかかる労力も入れて、この報酬。しかも、資料の紙代・コピー代も自腹。さらには、交通費など出ません。そうです、労働条件としては、かなり悪いです。ただ、当時の私は、講師経験を積むべく、そのわずかな報酬でも、頑張っておりました。ただ、10人集客することすら、中小カルチャーセンターでは厳しいわけです。そんな中、某カルチャーセンター担当者から、以下の提案がありました。「先生の本を、特典にしましょう!」「セミナー代金は、その本の価格と同額にすることで、実質無料に!」なるほど、たしかに、おトクです。これから、それなりに集客できそうです。担当者も、ドヤ顔です。私としても、セミナーの報酬に加えて、本も買ってもらえるので、断る理由はありません。が、ふと思いました。本を買ってもらえる?・・・カルチャーセンターが、そんな太っ腹なのか?そこで確認しました。私:「でも、本はどうやって調達するのですか?」これに担当者は、担:「本はぜひ、先生にご用意いただければ」ちょっと雲行きが怪しくなってきました。私:「そちらで買い取ってもらえないのですか?」担:「はい、お支払いできるのは、セミナー報酬だけということで、、、」つまり、本価格1000円、セミナー代金1000円とすれば、私は1人集客するべく、1冊本を差し上げ(1000円分負担)、そして受講生が払ったセミナー代金1000円のうち400円をいただくということです。これでは、1人集客するごとに、マイナス600円。このことを担当者に伝えると、、、担:「でも、たくさん集客できれば、次につなげることができますから!」 「今回は、ぜひ、ご協力を!」残念ながら、二度と、このカルチャーセンターで講座を持つことはありませんでした。この後気付いたのですが、無理な条件を行ってくる取引先は、このカルチャーセンターに限らず、どこもたいてい、「また、いい条件で、お仕事回しますから、、、(今回はよろしくね)」と言ってくること。実際、回ってきた試しは、ほとんどございません、、、と言いたいところですが、担当者との間で信頼関係ができていれば、いいお仕事が回ってくるのが、また難しいところでございます。※今回のカルチャーセンター担当者とは、まったく信頼関係はできていなかったなので、無理な条件でも、無下に却下せず、総合的に検討するように、と、これは今でも心掛けております。