編集者雑記
■編集者雑記(2009年以前分をまとめます)-------------------------------------2009.12.01 手作りの大切さ毬とほかのフリーペーパーの違いってなんだろう?ときどき考えます。まず「広告料を取らない」ことが大きな違いです。お金を出し合い、配布なども自分たちでします。お金も人も少ない活動なので、どうしても活動は限定されます。いい紙が使えないとか、印刷がカラーにできないとか、発行部数が少ないとか、配布場所が限定されるとか。それでいいと思います。そのことが大切だと思います。もしお金がたくさんあって、誰かにデザインとか印刷とか、配布を任せてしまった瞬間、毬は手作りから離れて行きます。少し違うものになります。参加できる人も限定されていきます。-----------------------------------------2009.12.01 ネットと紙ネット上で公開することと、手に取れる紙の媒体との違いはどの辺にあるのでしょう。内容は、一緒。違うのは、手触り、存在感などがネットにはないことです。それから、広げる、しまう、渡す、といった体を使う行為が紙にはあることです。ネットではできない体感や行動がある点が、意外と重要な違いだと思います。好きなものを「手に取れる」ことや「大切にしまっとく」ことなんかも、大きな喜びです。毬が好きになってもらえますように。---------------------------------------2009.3.22 贈るいい人でなければならない、心がうつくしくなければならない、他人に寛容であたたかくなければならない…「○○でなければならない」というニュアンスに抵抗があります。そういう伝え方は避けたい。人と人の関係に「流動性」が生まれることが、今はとても必要だと思います。「贈る」とは、具体的になにかをプレゼントすることだけでなく、相手への関心、他人とのかかわりなど、広い意味で考えています。流動性は自らつくることが大切だと思います。人と人の間に「流動性」がなくなっています。これは閉塞状態でつまらない。変化はそれ自体が楽しい。毬を作る過程で流れが生まれます。配布するともっと流れが生まれます。人と人の間に流れが生まれます。今はそのことがまず大切だと思います。 フリーペーパーは、低コストで、自由に配布できます。今流通しているものにはないフリーペーパーのよさ、可能性がまだまだあるはずです。探ってみようと思います。---------------------------------------2009.1.11 置いていただくお店ときどき雑貨店に行きます。昨日は大阪の南船場に行き、農林会館や周辺の雑貨屋さんに行きました。農林会館には好きなお店がたくさんあります。その横にある安栄ビルの2Fには「Gatto」さんがあります。どちらのビルもレトロです。なにかおもしろいものがないかなと思っていくんですが、『毬』も持っていきます。買物するときも、しないときも、お店の方にお願いして『毬』を置いていただきます。そのとき少しお店の方とお話しすることもあります。いろんな思いを持ってお店をされているので、お話ししながら、そういう気持を感じられるのはいいものです。数ヶ月間隔でしか買物に行けないのですが、顔を覚えてくださることも多く、『毬』を設置してもらうのはうれしい活動でもあります。-------------------------------------2008.11.19毬のコンセプトを「贈る」にした理由を少し。中沢新一の『純粋な自然の贈与』に、インディアンの話から…<…贈与は結合する力を持っている…人と人の間に贈り物が移動するとき、ものといっしょになにかの力が同時に動いていく…贈与ではものの価値は計量化されない…ものを交換しあってるのでなく、おたがいの心に贈り物に宿る「贈与の霊」が動き出す瞬間をつくろうとしている…「贈与の霊」は世界に対する信を生み出すものである…>贈る喜びは、とても素敵なものですよね。----------------------------------------2008.10.21 次回の『毬』まだ早いのですが、次回もテーマ設定しようと思います。たとえば「他人」なんかどうでしょうか。 「自分を大切にすること」 「他人を大切にすること」いろんなことが考えられそうです。-----------------------------------------2008.09.12 与える人私の周囲には、人に対して惜しみなく力を貸したり、関わる方が数名います(画家の西崎純さんもそのお一人)。「与える人」と呼ぶことにします。「与える人」は、他者に対して泉のようにエネルギーが湧いている印象を受けます。仏の慈悲のような感じもします。与えられる人は、そのエネルギーの力や量に、圧倒され、感謝します。でも、与える人は決してエネルギーに満ち溢れているわけではないような気がします。他者に与える分、自分自身をいたわっていない方が多いような気がするのです。つらい人、悲しい人、不安な人、苦しい人…そういうものを抱えた人が、他人に与えていることが多いような気がします。「与える」ってことは、そういうことだと思ったりもします。-------------------------------------------2008.08.07 西崎純さん画家の西崎純さんが、ご自身のHPで、毬(vol.7)を画像にして紹介してくださいました。ありがとうございます。執筆者さんのチラシなども、掲載してくださってます。今回の『毬』に、気持のこもったアドバイスをいただきました。気持がこもった接し方をする人は、私は無条件で信頼します。信頼できます。人を信頼できるって、相手から与えられることだと思います。-------------------------------------------2007.10.29 『毬』(vol.6)できました。執筆者のみなさんにお渡ししたところです。みなさんには、執筆者の方たちや、設置店からお手元に届きますように。週末は日本橋、今日は中崎町に行ったので、ギャラリーや雑貨店などに早速置いていただきました。中崎町で気に入ってるアンティーク店「PLANET」さんに置いていただくと、「ルースライン」さん(毬を置いていただいている知人のアンティークショップ)と親しいとのこと!日本橋のギャラリー「亜蛮人」さんは、電気街のいちばん古い一角で、小さなギャラリーをオープン。いい展覧会をされています。毬を「いつでも持ってきてください」とのこと。中崎町の「oneplus1ギャラリー」さんも「また持ってきてください」と。みなさんありがとうございます。------------------------------------2007.09.18■先日、心斎橋ハンズ近くの農林会館ビルにある「フラナガン」さんと、「Foo」さんに毬を置いていただきました。以前も置いていただいたことがあり、なんとなく覚えてくださっています。部数は少ないものの、印象に残ってるのはうれしいです。------------------------------------2007.03.17 鴨川を横切る北大路通りから、植物園への入口があります。植物園はたくさんの女性が愛する場所のようで、いろんな方から好きだと伺います。入口に向かう長い道に入る前に、東へ行く道があります。ちょうど府立大学の横を通る道で、おしゃれな道です。そこに「Calme」というカフェがあります。フランス語で静けさといった意味でしょうか。その名の通り、静かできれいなカフェです。今日は「毬」を気持ちよく置いてくださいました。オーナーさんは刺繍作家のティムさんのこと、ご存知だそうです。「Calme」を東へ行くと、北山に向かう南北の通りがあります。この通りには、「ルーブル」という喫茶があります。「毬」もときどき置かせていただいている店です。さりげなく飾ってある絵や美術品が素敵です。------------------------------------------2007.03.05東京でパターンナーの仕事をされてる方からのメールです。一部紹介します。「いろんな人の言葉がありますが、自分がその時に目にとまる言葉が、その時に自分に必要な言葉だったり、求めていた言葉だったりで不思議なものですね」どの言葉だったんでしょう。ありがとうございます。------------------------------------2007.03.04画家の横山浪漫さんが「風蝶庵」さんと「The14thMoon」さんに毬を配布してくださいました。私は今日、京都寺町の「ギャラリーひたむきWEST」に置いていただきました。「フリーペーパーを作ってるんですけど…」と言いかけると、スタッフの方がニコッとされて、とても気持よく対応していただきました。こういうときのスタッフの方の対応は、その店の姿勢や雰囲気だと思います。執筆者の田村里香さんの刺繍雑貨は(印刷ではわかりにくいけど)、すごく可愛いくて、値段も手頃。ぜひお店に!お店は靱公園の南側で、最近、付近にたくさん素敵なお店ができています。------------------------------------2007.02.20 収支のこと。参加費は、カンパもいただいたので、6,400円と多めです。支出は、印刷費4,400円と、執筆者のみなさんへの発送費で、ちょうどいいくらいになりました。---------------------------------2007.02.14 聖樹さん占師の聖樹さんは今週末に心斎橋で定例の「ワインを楽しむ会」をされます。私も一度だけ伺いました。聖樹さんの心配りが印象に残る楽しい時間でした。詳しいことは聖樹さんのサイトを。また、3/10、11にインテックス大阪での「癒しフェア」に参加されます。毬もたくさん配布してくださいます。---------------------------------2007.01.30江花チャイムさん(商業デザイナー)に無理言って大急ぎでイラストを描いていただき、紙面が埋まりました。忙しいのにありがとうございます。聖樹さん(占師)からお手紙をいただきました。聖樹さんが招かれた九州のデパートのイベントのとき、デパートの社員さんが前回の毬を両面カラーコピー(!)してくださり、100部以上も新たに配布できたそうです。----------------------------------2006.12.12 「動く」気軽に発行してますが「なんのために作ってるのか」って、頭の片隅で考えてます。輪転機で印刷して、1枚1枚手で折って、自分の足で雑貨店やカフェに置いていただく…他人が関わってきてくれるのを待つのでなく、自分が「動く」ことが大切という気がします。『毬』は名の知られた方が参加されることも、無名の方が参加されることもあります。無名の立場で発行したいと思ってます。手作りのフリーペーパーは、謙虚さが生命線。そして、上からの「メッセージ」というより、「聞いてほしいこと」「話したいこと」を載せていきたい。アナログなコミュニケーションでも、これまでは上から「教える」「知らせる」という一方的な姿勢が一般的だったように思います。エコや癒し系の分野ですら(ほど)、正しいことや、あるべき状態を決めてしまい、教えるという意識が感じられました。それを与える方も与えられる方も疑問なく受け入れてました。なにか違う感じがします。「人とかかわるには、自分から動く」こんな感じがいいと今は思っています。