2010年9月3級学科試験(39)リスク「自賠責保険」
独学 3級FP技能士 試験 解説 中野克彦 なかじまともみ 岡村真由美(39)自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)で支払われる保険金の被害者 1人当たりの支払限度額は、死亡の場合で( 1 )、傷害の場合は ( 2 )、後遺障害の場合は程度に応じて75万円から( 3 )である。 1) (1) 4,000万円 (2) 60万円 (3) 4,000万円 2) (1) 3,000万円 (2)120万円 (3) 4,000万円 3) (1) 4,000万円 (2)120万円 (3) 6,000万円 解説者:岡村真由美 (DCプランナー、CFP(R)、1級FP技能士)(39) 正解:2) 【自賠責保険】自賠責保険で支払われる保険金の被害者1人当たりの支払限度額は、死亡の場合で(3000万円)、傷害の場合は(120万円)、後遺障害の場合は程度に応じて75万円から(4000万円)になります。【過去の出題】 2009年9月3級学科試験(9)「自賠責保険」 2008年5月3級学科試験(8)「自賠責保険」 2007年9月3級学科試験(39)「自賠責の保険」 2007年1月3級学科試験(8)「自動車保険・自賠責」自賠責保険は、自賠法によって、原動機付自動車を含むすべての車に義務づけられている強制保険です。この保険に入っていないと公道を走ることができません。自賠責保険は、過去よく出題されています。ここで特徴を整理しておきましょう。・対人賠償事故のみ対象・被害者1名に対する支払限度額が決められている・1事故あたりの限度額はない →つまり、被害者が複数いる場合、下記金額がそれぞれに支払われます。 ┌─────┬──────────────────┬─────────┐ │死亡事故 │死亡による損害 │ 3,000万円 │ │ ├──────────────────┼─────────┤ │ │死亡事故に至るまでの傷害による損害 │ 120万円 │ ├─────┼──────────────────┼─────────┤ │傷害事故 │傷害による損害 │ 120万円 │ │ ├──────────────────┼─────────┤ │ │後遺障害による損害(程度に応じて) │75万~4,000万円 │ └─────┴──────────────────┴─────────┘自賠責保険は被害者の救済のためにあります。事故を起こした加害者が、支払い能力がない場合でも、最低限補償してくれます。被害者が泣き寝入りしなくてすむよう、この自賠責保険があります。1名に対する支払限度額は、死亡の場合には3,000万円、そして後遺障害の場合はそれよりも高くて最高4,000万円が支払われます。今回は、支払限度額が出題されました。死亡および後遺障害の場合の金額を覚えておきましょう。損害の場合の金額120万円を覚えていなかったとしても、死亡と後遺障害の数字をしっかり覚えておけば、消去法で答えを導き出せますね。自賠責保険は、対人賠償事故のみ対象となります。こちらも過去に問われていますので、あわせて覚えておきましょう。────── COPYRIGHT (C) 2010 Mayumi Okamura All Rights Reserved. ──────