ライブドアの嘘のカラクリ
ご好評につき、続編を。ただし、長文です。(あ、いつもですね)今回の件。ライブドアは、株価がはね上がった後で買収の際に発行した新株を売却し、利益を得ていたようですが、どのような手法で、株価をあげることに成功したのでしょうか。それは「株式分割」というものです。株式分割とは、読んで字のごとく、一株あるとすれば、その株を二つにして企業の発行済株数を増やす手法です。例えば、一株1,000円でしか買えなかったものが、分割することで、同じ1,000円という資金で一株500円を二株買えるようになるわけです。ライブドアは、これを繰り返すことによって数百円あれば、株式を購入できるようにしました。まとまったお金がないと株式を購入できない企業が多いのですが、こうすることによりライブドアの株式を購入する個人投資家が増えてきたのです。皆さんの周りにも「ライブドアの株持ってるよ。 ホリエモンのおかげで、儲けさせてもらってます。」と言ってる方もいらっしゃったのでは。この「株式分割」。これ自体は、違法性もありませんし企業価値を上げるものでもないのですが、ライブドアの場合この分割の幅を大きくしていました。通常は、一株→五株程度ですが、一株→百株を繰り返し一年で一万分割していたのです。では、なぜ株価が高騰したのでしょう?例えば、一株→百株にしたとします。そうすると、あと99株必要なわけですが、当時は、この99株を発行するのに50日前後かかっていました。(今では、すぐに発行されます)そうすると、この99株を売りたくても売れない。市場に存在しないわけですから。 ↓そうすると、品薄状態です。このときに、何らかの買い材料が入れば、ライブドアの株を買いたい人が増える ↓需要が多ければ、値段はあがる ↓でも、株がない ↓株価高騰となるわけです。そもそも、株式分割というのは、投資に最低限必要な金額を引き下げて、小口投資家を増やし、円滑な株価形成を促すもの。東京地検特捜部では、ライブドアは、この株式分割を上記のような本来の目的ではなく、株価をつり上げる目的で公表したものと見ているようです。