カテゴリ:金融商品
前回の予告で、
個人向け国債の中途換金について書くとしていましたが、 ちょっと方向転換することにしました(すみません)。 中途換金の注意点、特に手数料については、 次回とさせていただきます。 さて、ここで個人向け国債についてのトリビアを。 この商品、実はファイナンシャルプランナーが生み出したものなんです。 国が国債を個人に購入してもらう為に、 どのような特性を持たせたら個人が購入してくれるか、 数人のファイナンシャルプランナーを集めて 案を練ったものなんですよ。 位置づけとしては、 今まで普通預金と、ちょっと考えても定期預金くらいにしか お金を預けていなかった方が、 「ちょっとでもお金の運用をしてみたいな」と思った時に 踏み出す第一歩として この個人向け国債を購入されるといいと思います。 まず、変動金利について。 債券と言えば、固定金利のものもあります。 今、固定金利だとどうでしょう? ↓ 将来、金利が上昇した時に、泣きを見ます。 「みんな、金利は高くなっているのに、 私の債券だけ、こんなに低い金利だぁー。」 この超低金利時代、これ以上下がることは、ほぼないでしょう。 (下がりようがないとも言います) 将来を考えると、 急激に金利が上昇するとは、今の日本の経済状況からいっても 考えにくいですが、 少しずつは上昇すると考えられます。 だとすると、 その金利の上昇を反映する、変動金利がいいですよね? 受け取る利息が増えるメリットがありますから。 もちろん、変動金利ですから、 個人向け国債の金利の目安となる 長期金利(10年固定利付国債の金利←個人向け国債とは別物)が 下がってしまった場合には、 受け取る利息が減ることになります。 ↓ ということは、 長期金利の動向を、ご自分でチェックしておくといいでしょう。 個人向け国債の金利の動向が、それで分かるのですから。 経済ニュースや新聞でも、取り上げられていますよ。 先程、個人向け国債は 「普通預金・定期預金にお金を預けている方」の 資産運用の第一歩と書かせていただきました。 そこで、定期預金と比較してみましょう。 今、銀行で10年満期(国債も期間10年ですからね)の定期預金を組むと、 金利は0.15%・・・です。 100万円預けても、利息は1万2000円(税引き後)となります。 これが、個人向け国債ではどうでしょう。 先月販売された個人向け国債の0.45%を基準に考えてみます。 まずは、好ましくないケースから。 0.45%から始まり、半年毎に0.05%下落した場合 利息は1万1200円(税引き後)となり、 前述の定期預金と比べて800円少なくなります。 次は、金利が変わらなかった場合 0.45%で変動がなかった場合 利息は3万6000円(税引き後)となり、 定期預金と比べて2万4000円多くなります。 そして、思わず笑みがこぼれてしまうケース。 0.45%から、半年毎に0.05%上昇した場合 利息は7万4000円(税引き後) となり、 定期預金と比べて6万2000円多くなります。 《この項目の総括》 金利が下がると、銀行の定期預金の方が多少有利ですが、 金利が変わらない、もしくは、金利が上昇した場合は 個人向け国債の方が有利(^^♪ 今回は、少し長くなってしまいました。 次回が、個人向け国債の最終章です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 27, 2005 02:25:55 PM
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