Sクン(3代目彼氏すっごくすっごく好きだった。すっごくすっごく大事だった。 すっごくすっごくかっこよかった。 何でも知ってた。 なんでもできた。 アタシから見て彼は、完璧だった。 ずっとずっと。 一緒に居たかった。 忘れないうちに、書き留めておこうと思います。 Sクンとの出会いはネット。 ヤフーパーソナルズだった。 たまたまそのころアタシはメル友募集とか言って適当に遊んでたんだ。 でも、送ってくる奴は年が上過ぎてたり、ちゃんとしたプロフィールを表示してなかったりで、まったく信用できないのばっかりで。 それ以前に、タダの暇つぶしとしてしかやってなかったから、返事出した人なんていなかった。 返事を送っていないのに、全部初めてのフリして何度も送ってきたバカもいた。 そんなにまでして女が欲しいのかと、呆れて見てただけだった。 最初はただの遊びで、暇つぶしでしかなかった。 でも。 Sクンがメールをくれたときは少し違った。 プロフィールもしっかりしてた。 何より、なぜか興味を引かれた。 だから、Sクンにだけ返事をした。 それから、ヤフーメールでやりとりをするようになった。 携帯アドレスを交換しない?って言われたけど、最初からそれをするのは流石に気が引けたから、パソコンだけがいいって言ったら、彼はそれを承諾してくれた。 そこから暫くメールしてて。 なんとなくお互いの大学の話になったのね。 そのときから薄々気付いてたんだ。アタシ等の学科は結構珍しくて、学科を言えば数校に学校が絞られるような学校なわけ。 まさかね・・・って思ってはいたけど。 画像交換したときに気付いた。 相手がくれた写真は3人写ってて、彼は一番左に写ってたんだけど。 中心にいた中国マフィアみたいな人(w)は見覚えがあった。 ・・・・・・・・・・・・サークルの先輩・・・・・・・・・w _| ̄|○(w これで完璧に分かった。 彼は同じ学校の3年生だとw でも素直に思ったことがある。ほんとにかっこよかったw まぁ世間で言う濃い顔に分類されるんだろうけど、目鼻立ちがハッキリしてる、端正な顔立ちの人だった。 でもその後、顔が割れるのが怖くて、なんとなくメールしなくなった。 それから一ヶ月ほどして。 学校の学食で、どこかで見た顔が・・・。 Sクンやん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!Σ(゚x゚||)(w とまぁこういう感じで遠巻きに見てました。 アタシも友達といたので。 んで。 まぁ実際に見るとそれがまた美男子な事。 服は綺麗目お兄・スタイル良くって写真で見たより綺麗な顔立ち。 白い服がものすごくよく似合ってた。シンプルなのにすごくオシャレに見える感じで。 ふっと笑った顔も、ものっすごくかっこよかった。 まさか学校で会うとは思わなかった。 同じキャンパスだからと言って、あんだけ広いんだもん。 会わずに終わるだろうなって思ってたからね。 でもここでなんかやっぱり彼に対して興味がわいちゃってね。 久しぶりにメールしてみたんだ。 そしたら次の日辺りに返事が来て。 国家資格の勉強してたらメールできなくなっちゃったって。 で、そのあと携帯でメールするようになったんだ。 彼のメールは長くて楽しくて。 それはずっと変わらなかった。 そんで、そのうち何かあっちも気付いたものがあったらしく。 すぐ同じキャンパスにるってことがバレたw それからどれくらい経っただろう。2週間くらい?もっと? それくらいにね。実際に会ってみようってなったの。 食事しに行こうって。 アタシは月曜日大体車で行ってたのね。 で、月曜日は彼も5限(18時10分)終わりで、アタシもサークルだったから、待ち合わせはその後って事になった。 あの時はものすごい緊張したなぁ。 サークルを早めに切り上げて、化粧を直して。 掲示板があるところの、柱で待ち合わせをした。 彼は、本当にあの時学食で見かけた人だった。 あの人で間違いなかった。 久しぶりに見る美少年にびっくりしたくらいだよw いや、美青年か。 R以来の美青年。正直驚いたね。 こんなアタシとご飯なんて行っていいのかとw でも彼は普通に笑って、初対面なのにたくさん話してくれた。 食事をした先でも、たくさん色んなことを喋ってくれた。 喋るのが好きなんだって。 馬鹿なことは言わない。でも面白い話をいっぱいしてくれた。 彼は1年間専門学校に通っていたから3年生だけど実際の年齢は3個上。 もともとものすごく頭の良い男子校に通ってたから、何でも知ってた。 初めて大人の男の人と一緒にいて、ものすごい新鮮で、落ち着いた時間をすごせたんだ。 その後も夜遅くまで一緒にいて、アタシの地元の最寄り駅まで送った。 JR通ってるから、帰るのは楽なんだよね(・ω・) んで、その後のメールで嬉しい事を言ってくれた。 もっと仲良くなれたらいいな、もっといっぱい話そうね。 的な。 いつもみたく長い本文でたくさん。 そんな大人でカッコイイ人に言われたら、誰でも舞い上がるよね。 素直に嬉しかったのを覚えてる。 それから毎週月曜日は一緒に食事をするようになった。 それで、付き合ってもないのに色々と計画を立て始めた。 夜景を見に行こう。 ディズニーシーでデートしよう。 横浜の海が見えるホテルで一泊旅行をしよう。 夢みたいだった。 横浜のインターコンチネンタルホテルだっけな。 それの海側を取ろうって言って、ホテルの詳細をプリントアウトしてきてくれて、それ見ながらご飯食べたときもあった。 ひとつずつ確実に進めてた。 だけど、まだこのときはなぜかSクンのことはお兄ちゃんというような感じでしか見られなかったんだよね。 でも、アタシがこんなに約束をしたのにはわけがあった。 予定を立てるその前に、仮コクを去れてたからだ。 ちゅうのこと好きになりたいと思ってるから、俺のことも見て欲しい! 的なね。 だから、ちゃんと彼とも向き合おうって思ったんだ。 車の中で、一回キスされろうになったときも 『こんな場所じゃなくてちゃんとした場所で、夜景とかみながら告白したいから我慢する』 って言われたくらいだしw もうこのときには、付き合おうねっていう約束は成り立ってたようなもんだった。 それから少しして。 11月5日。 池袋で夜景を見ようってなった。 彼のランチのバイトが終わってから、夕方ごろから待ち合わせして。 池袋で落ち合って。 手をつないでプラプラ歩いて。 色んなもの見て回って。 暗くなったころ、展望台へ行った。 11月だから、あんまり遅い時間でなくてももう外は暗くて。 初めてサンシャインの展望台に上った。 アタシは初めて夜景を見せてもらった。 上から見るネオンがあんなに綺麗なものだなんて知らなかった。 ほんとにほんとに夢気分だった。 完璧なエスコートと、夜景。 いつしかアタシは、彼にずっと傍にいて欲しいって思うようになった。 展望台から外を眺めながら歩いていると、さらに上へ出ることができるというのを見つけた。 Sクンもこれは初めて知ったことらしくて。 二人でちょっとわくわくしながら外に出た。 外から見る夜景はまた一段と違う風に見えて。 更に上からの景色が楽しめた。 池袋から見える夜景は、こんなに綺麗だったのかってくらい。 そこで暫く外を眺めてて。 アタシは後ろから抱きしめられてた。 外は流石に寒かったからね; 温かかったし、そうされてて幸せだった。 ふと、Sクンの顔を見上げたときに、目が合って。 ゆっくり、顔が近づいてきて。 ちょっとびっくりして構えちゃったねアタシw 唇が合わさる寸前で少し止まって。 2秒後くらいかな~。 アタシが今まで生きてきた中で、一番高い場所で、一番ロマンチックなキスをした。 それだけでものすごく嬉しくて。 ドラマみたいだと思った。 そんな体験をした後。 次の日は学際だった。 本当は池袋デートのときも文化祭一日目だったんだけど、休んでデートしたから。 まぁ学際は自由参加だからいいんだけどさ。 サークルでパーカー作っちゃったから着ないと勿体無いじゃん@ というわけで参加したアタシ。 Sクンは面倒くさいっつって参加しなかったんだけどね。 その間もポチポチメールしてて。 アタシは充実感でいっぱいだった。 このころ、O先輩が好きだったんだけど、そのことも忘れられるくらい、Sクンのこと好きになってた。 これから付き合いが始まるんだと思うと、楽しみで仕方なかった。 だけど、幸せな時は長くは続かなかった。 付き合ってからほんとに3日か4日。 体を重ねたのが早かったアタシら。 それのせいかどうかは分からないけど。 メールが減った。 明らかにおかしかった。 だから、早めに彼を呼び出して、話をした。 そしたら、案の定だった。 彼は就活があるのを承知で、地元の友達に相談とか色々して、自分でも考えた挙句、やっぱり好きだと思ってくれたからアタシと付き合うことを決めたそうだ。 けど、実際就活が始まってからアタシのことを考えて見ると、どうしてもほったかしになってしまうと。 そういうのは、自分的にプライドが許せないって。 そんなのタダの言い訳だとしか思えなかった。 待ってるから、ほったらかしでもいいから別れるなんて言わないでって言ったけどダメで・・・。 アタシはこれ以上粘っても逆にゴタゴタして、友達に戻れるもんも戻れなくなると思って。 2日間泣き明かした後、再び彼を呼び出して。 納得したよ。という旨を伝えた。 本当に、本当にきつい一言だった。 本当はまったく納得なんてしてなかったのに、最後までいい子ちゃんぶった。 でもアタシはなんとなく分かってた。 あそこで粘ったところで、彼の気持ちは変わらない。 だったら、綺麗に別れようって。。。 ものすごく悲しかったけど、仕方ないと思って身を引いた。 でも最後にわがままをひとつ聞いてもらった。 予定してた、ディズニーシーに行く約束だけは果たして欲しいと。 アタシは今まで誰とも行ったことがなかった。 チケットは持っていたけど、2代目彼氏用にあったもので、行く前に別れたから。 それはずっと昔に友達に売ってしまってて。 アタシは本当に好きになれた人と行きたかったから。 お願いした。 そしたら、分かったっていって、日にちに都合付けてくれた。 そして、11月22日に学校をサボってSEAへ行った。 これはデートだからっていって、一日手を繋いで歩いてた。 彼のアトラクションの回り方は完璧で、ファストパスと普通に並んで乗る乗り物やショーの時間配分も、まったく焦る様子もなく綺麗に回って、ほとんどのものを見せてくれた。 ブラヴィッシーモ!を見てるときも、寒がるアタシにコートを貸してくれて、後ろから抱きしめてくれてた。 こんなことされたら期待してしまうのに。。。 ショーが終わった後、人気の少ないところへ行き、最後に、やっぱりもう戻れないの?と言った。 涙が出てきた。 けれど、やっぱり戻ることはできないって言われた。 これからもお兄ちゃんと妹みたいに付き合っていこうよって。 一通り大きなショーと花火を見て、閉館時間近くになった。 歩きながらシンドバッドの方へ移動して。 なんだっけ、アトラクションの名前は忘れたけど、スモールワールドみたいになってるやつあるじゃん。 船に乗って、人形みるやつ。 アレに乗ったの。 空いてたからw そしたら、人があまりにもいない所為か、二人であの大きい船一台を貸してくれてw のんびり揺られてた。 ・・・ここでアタシがひっついてたら、何故か怪しい雰囲気になってしまい(爆 キスやらなにやら色々してもーた((´∀`*))ヶラヶラ(ヲイ まぁそんだけだけどさ。 そんなわけで、SEAデートは終了。 アタシは記念に、冬限定の名前入りのペンダントを作った。 それくらいはいいだろうって思って。 帰りは彼の地元まで一緒に行って、車で送ってもらった。 少しでも長く一緒に居たかったから、わがまま言っちゃったんだ。 こんな感じでSクンとの絡みは終わった。 実際に会い始めてから1ヶ月くらいの出来事だった。 遊ばれたのかもしれない。 暇つぶしの相手だったのかもしれない。 だけど、最後までちゃんと約束を果たしてくれたんだから、 遊ばれたとしても言い遊ばれ方だったんじゃないかなって今なら思えるw この人との思い出は、短期間でたくさんできた。 悪いところを知る前に全て終わってしまった。 綺麗な思い出だけしか残っていない。 だからこそ別れが辛かった。 初めて別れてから引きずった人でもあった。 けれど別れて後悔していない。 彼のこれから歩む人生を応援したいし、いい思い出をありがとうと言いたい。 大人の恋愛を教えてくれた人。 彼の存在は、アタシの男暦のなかでも、大きな存在で居続けると思う。 彼と付き合えて、良かった。 5月21日。 ジャンル別一覧
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