|
カテゴリ:アイルランド
今回は、ケルト文化を守る神秘的な島、アラン諸島への旅です。
アラン諸島とはイニシュモア島、イニシュマン島、イニシア島の3つの島からなり、 ケルト文化を守り、現在もゲール語を日常的に話す“ゲールタクト”と呼ばれる地域です。 (アイルランドの第1言語はゲール語ですが、日常は第2言語の英語を話しています。) アイルランドの原風景を求めて世界中から観光客が訪れています。 今回はその3つの島の中で一番大きな島であるイニシュモア島に向かいます。 イニシュモア島にはゴールウェイから車で1時間ほどのロッサヴィール港から フェリーに乗って行くことができます。 ![]() ![]() チケット売り場。 フェリーは観光客で満席でした。 フェリーに乗って1時間ほどでイニシュモア島に到着します。 イニシュモア島の人口は850人ほど。 フェリー発着場に広がるのはキルロナン村で、レストランやショップ、パブ、スーパーなどがあります。 そういう場所は島のほんの一部分だけ。 目に飛び込んできたのは、今まで見たことがない独特な風景です。 ![]() この島には古代遺跡が多く残っています。 サイクリングコースや、ウォーキングコースが整備されているので、 サイクリングやウォーキングをしながら、その古代遺跡を巡るというのも この島の楽しみ方のひとつとなっています。 今回も歩いて島巡りをすることにします。 ![]() ![]() 石垣の道を歩いていきます。石垣は遠くまで連なっています。 独特の風景に圧倒されます。 古代遺跡【ドゥーン・エンガス】が見えてきました。 ![]() 霧に霞んでいてとても幻想的です。 ![]() この古代遺跡は約2500年前に造られた砦です。 しかし儀式のための聖地として使われていた場所だったとも言われていて、 実際のところは、謎に包まれているようです。 そしてこの遺跡の先が...すごい迫力です!!! ![]() 大西洋に面した高さ90メートルの断崖絶壁。 あまりの迫力に、言葉もありません。崖端まで行けますが足がすくんでしまいます。 この島には迫力のある景色がたくさんあります。 ![]() 岸壁は崩れ落ちています。柵も何もないので、近づくのは危険です!! ![]() ![]() 入り江に打ち付ける波がドーン、ドーンと迫力ある音を轟かせています。 風と波の音だけがあたりに響き渡っていました。 ![]() 崩れ落ちそうで落ちない石垣。芸術的です。 ![]() 島を覆いつくす石灰質の岩盤。荒々しいです。 ![]() 見渡す限りごつごつした岩肌。これぞアラン諸島の原風景。 このように石灰岩の島にはもともと土はなく、植物などは育たない不毛の地でした。 しかし今では石垣に囲まれて一面に畑が広がり、こんなかわいらしい花をも咲かせています。 ![]() 不思議だと思いませんか? 昔、村の人々は畑を作る為に、岩盤を砕いて砂を作り、 海から海藻を取ってきて、その砂の上に海藻を敷き詰めて時間をかけて土を作ったそうです。 石垣はそんな大切な畑を平等に分配するために用いられていたのです。 島中をたくさん歩いたあとは・・・お待ちかねの昼食です。 島で唯一のホテル、 【Ostan Oileann Arann】で頂きました。 ![]() ![]() ![]() まずはスープ。メインはサーモンのグリルです。 身が厚くこれは本当に美味しかったです。付け合わせはマッシュポテト。 最後はデザートのアイスクリーム。 ![]() とても美味しく頂きました。 アラン諸島で有名なものに“アランセーター”があります。 ![]() 昔から島の女性たちによって編まれている美しい模様のセーターです。 網柄には、漁にでる夫や息子の無事を願う意味が込められ、家々で模様が異なっているそうです。 それは不慮の事故に遭った時、身元が判断できるようにするためとも言われています。 ![]() 素朴で優しい感じの手編みのセーター。暖かそうです。 ![]() 屋根のアランセーターのお店。 島にはいくつものアランセーターのお店があります。 ![]() お店の壁にはこんな絵が描かれていました。 ![]() 藁葺き屋根のカフェ。とても素朴な感じ。 お店の前に飾られたお花がきれいです。 ある家の庭先にはこんなかわいらしいお家がありました。 ![]() “妖精の家”だそうです! ![]() 緑の屋根と赤い窓枠が素敵な可愛いお家もありました。 ![]() 島にはこんな可愛いお花も咲いています。 荒々しく雄大な自然と、素朴で静かな暮らし。 ここにしかない特別な空気と時間が流れているようでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.07 09:27:05
コメント(0) | コメントを書く
[アイルランド] カテゴリの最新記事
|