楽天フリーバードの辛口音楽談義

2007/10/17(水)01:00

おそるべし、ムード歌謡

邦楽(20)

昨日月曜は一日休暇。 ヤボ用で京都へ車で出かけた。 京都の中心地あたりの”駐車場難”は、実は大阪よりもすさまじい。 で、某老舗デパートの契約駐車場に潜入。 「3000円以上買ったら、2時間無料!」ということで、まぁ、CDでも買うか・・・、と思いきや、そこは某老舗デパート。 いつも物色するような音源がない。 そこで、普段やったら買わないCDを買おうと画策し、  1) ポップス&ポップス  2) 黒沢明とロス・プリモスベスト を購入。 これが、あたりだった。 まず、1)ポップス&ポップスは、よくある”昭和歌謡詰め込み型”のコンピレーションCDだったのだが、夏木マリの♪絹の靴下♪が光っている。 じっくり聴いたことがなかったため、新鮮、ものすごい歌詞(上流階級の唄・・・だったんですね、あの唄)、パンチの効いたアレンジ、これでもか・・・とばかりの、フェロモンむんむんの唄いっぷり(笑)。 帰りの車で事故りそうになるほど、笑ってしまった。 当時の歌謡曲は、パワーあるな。 さらに、2)黒沢明とロス・プリモスベストは、なんかコッチまで哀しくなってくるほどの”女の哀愁”路線で、銀座がシチユエーションとしてよく取り上げられている。  ※たそがれの銀座、恋の銀座、雨の銀座 おそらく、ターゲットは”夜の蝶”で、特定のお客との禁断の恋愛感情が表現の中心におかれている。 なかでも、♪小さなお店をもちました♪が秀逸。 第一線を退いた”元夜の蝶”が、ヨコハマに5~6人入ったら満員の店を出したことを、かつて好きだったお客に伝える案内状を歌にした工夫が面白い。 新規開店・・・なのに、かなりしみったれた内容で、お世辞にも「喜んで行こう!」とは思えない。 まぁ、昭和歌謡はターゲットとコンセプトが明確で、そこにはナチュラルな感性・・・などという言葉は、まったくない。 今考えれば、結構新鮮です、ちゃんちゃん。

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