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しろこ

しろこ

第6回 ユーラシア大陸上空

雲一つ無い快晴の中シンガポールを発った。全ての座席の前にはテレビが付いている。テレビはどうでも良かったので、現在地を示す地図(GPS)に切り替えた。私は地図が大好きなので地図と眼下に広がるユーラシア大陸(なんと大げさな表現)に釘付けになった。とにかくよく見える。GPSを見てる限り飛行機はインド、パキスタン、アフガニスタン、イランなどの上空を飛んでいた。私はこれらの国々に非常に興味を持っているので、上から見るだけでも感激だった。広大な土地を見ながら一つ気づいたことは、川の周りに町が密集していると言うことだった。当たり前のことだが、やっぱり感動してしまった。大きい幹線道路も見えたが、ずっと見てると途中で切れる。おそらく次の村までは山道などを通るのだろう。石や土で作れたとおぼしき建物が見える。「中にはどんな人がどんな話をしてるんだろう」「近くに集落は無いけどあの建物の中の人はどうやって暮らしているのだろう」と考えただけでもワクワクした。砂漠と褐色の山岳地帯の上を飛行機は順調に飛んでいる。アフガンかパキスタン(と思われる)の山岳地帯は非常に険しく、この辺のどこかにもきっと人は住んでいるのだろう。機上では何もしなかった。ただ外を見て、そこに住む人たちの暮らしや、自分がいつか訪れる日の事を想像していた。いやー最高だ。


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