しろこ

第９回　イミグレーション

厳しそうな女性の職員はニコリともしない。以下２人の会話。職員A「入国の目的は？」私「英語の勉強です。」A「滞在期間は？」私「３ヶ月です。」A「必要書類を見せて」

通常、旅行でイギリスに入国する場合、パスポート、入国許可証（機内でもらえる）、帰りの飛行機のチケット、この３つの書類が必要になる。これで最大半年は滞在できる。しかし、留学する場合、これらの書類に加えて、銀行の残高証明書、学校からの入学許可証、授業料の領収書などが必要となる。これらの書類が全部必要かどうかは職員によって違う。私は授業料を３ヶ月分納め、後はイギリスで納入するつもりだった。帰りのチケットは使うつもりのない６ヶ月有効のオープンチケットを念のため準備していた（本来なら片道でも問題ない）。

他にも入国にはいろいろな方法があるが、ここでは割愛する。何も知らなかった私のやり方は、かなり正当なものであったと思う。必要書類を提出して「さあ終わりかな？」と思った瞬間、職員が言った「何でチケットが６ヶ月オープンなの？」「え、何のこと？」A「授業料は３ヶ月分しか払ってないのに、何で６ヶ月有効のチケットなの？」私は固まってしまった。