Ｆｒｅｅ－Ｓｔｙｌｅ　ＦＡＲＭ

今回の天皇賞は、シルポートが前半1000ｍを56.5という
超ハイペースで逃げる展開となり、1.56.1というレコードタイムが出るなど
多くの人が予想していた流れとは違うレースになった。

このようなレースは、今後、起こる可能性はあまり高くなく
そこまで価値のある回顧にはならないと思うが、回顧しておきたい。



トーセンジョーダン
レースはＨペースに巻き込まれた先行馬の外を通したことで
スムーズに競馬できたというのが勝因だといえるだろう。
血統的には、スタミナ勝負に向く配合であり、
長距離向きの血統がここで活きたということだろう。
ただハイペースだけが原因ではないので、距離が延びる秋の残り２戦でも面白い存在だ。


ダークシャドウ
この馬は進路にはかなり苦労した印象だが、
ダンスインザダークの底力がこの展開に向いたということなのだろうか？
とりあえず東京では信頼できる１頭ということだろう。


ペルーサ
この馬も、後ろでうまく脚をためたクチだろう。
後ろの集団から唯一33秒台の脚で突っ込んできたのはまぎれもなく実力であり、
やはり差しの方が力を出せるという見立てに間違いはなかった。


ブエナビスタ
ある意味、もっとも恵まれなかったのはこの馬ではないだろうか？
勝負どころでハイペースに巻き込まれた馬が一気に失速し、前が壁になってしまった。
最後こそ、馬が根性で４着まで差してきたが、さすがに厳しかった。
このレースをふがいないとみるか、そうでないか？
桜木の場合でいえば、むしろこの内容は評価したいところである。


トゥザグローリー
この馬が先頭に立とうとした時には驚いた。
天皇賞で抑えきれずに先頭に立ってしまったあたりから、競馬がむちゃくちゃになっていたが
今回のハイペースが、かえって馬への刺激となった可能性が高い。
今後の評価は非常に難しいが、無条件で無視できるほどの状態からは脱出しつつある。


エイシンフラッシュ
明らかに気分良く行きすぎてしまった。ダメージが気になるところだろう。


ローズキングダム
この馬にとってまったくペースが合わなかった。今回の結果は評価から無視してよい。


アーネストリー
大外は厳しかったが、スタートでミスをしたあたりはマイナス評価。
いずれにしろペースは厳しかったが、ＪＣではスタートを改善しておきたいところだろう。






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