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奈良時代、厳しい審査が…役人採用時に個人情報調査 観音寺遺跡で出土した阿波国府が戸籍などの個人情報を記した木簡(徳島県埋蔵文化財センター提供) 奈良時代の役所「阿波国府」跡とみられる徳島市国府町の観音寺遺跡から、都で下級役人として採用された地元出身者について、民部省の依頼で阿波国府が戸籍などの個人情報を調査し、その結果を記した8世紀中ごろの木簡が見つかり、徳島県埋蔵文化財センターが発表した。 この調査は「勘籍(かんじゃく)」と呼ばれる8-10世紀の行政手続き。 役人になると税負担が免除されるため、身元を厳密に確認するよう定められていた。 同センターは「勘籍関係の文書は正倉院(奈良市)に残っているが、具体的な手続きや調査結果を記した史料が見つかったのは初めて。当時の地方行政の実態を知る手掛かりになる」と話している。 木簡はヒノキ材で、長さ約58センチ、幅5センチ、厚さ約5ミリ。一部破損しているものの、文書木簡としては最大級で、墨で書かれた約140文字を読み取ることができた。 解読した和田萃京都教育大教授によると、平城京(奈良市)で阿波国出身の「秦人部大宅」という男性を「資人」(貴族の従者)として採用するため、中央官庁に当たる民部省が阿波国府に身元を照会。 同国府が戸籍を調べ、返書を下書きしたものらしい。大宅が26歳で、「秦人部人麻呂」の家族であることなどが記されていた。 木簡は表面を何度か削って再利用しており、一度書いた文字を墨で消すなど文章を推敲(すいこう)した様子が分かる。8-10世紀ごろの川の跡から、地名などを記した木簡約60点とともに発掘された。 現場は飛鳥時代-平安時代にかけての遺跡が広がる地域。同センターは「今回の木簡発見で、奈良時代には阿波国府の中心地だったことが確定した」と話している。 ZAKZAK 2006/03/30