中共中央の左翼冒険主義修正路線を歓迎する。
■中国政府、近くダライ・ラマ側との対話に応じる方針=新華社 [北京/ニューデリー 25日 ロイター] 中国政府の当局者らが近く、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の関係者との対話に応じる見通しであることが分かった。 新華社が複数の政府関係者の話として25日に伝えた。 それによると、関係者の1人は 「ダライ・ラマ側から繰り返し発せられた対話の要請を受け、政府の関係部署が数日中にダライ・ラマの私的代理人と連絡を取る」としている。 一方、ダライ・ラマ14世のスポークスマンは25日、中国側からの面会に関する連絡はまだないと明かした。 [ロイター] (4月25日18時14分配信) ______________________■新華社社長に李従軍氏=中国 【北京25日時事】国営新華社通信は25日、田聡明氏の後任の新社長に李従軍副社長が任命されたと報じた。 李氏は安徽省生まれの58歳。 山東大学卒業後、浙江省寧波市の共産党委副書記や党中央宣伝部副部長などを経て2007年8月から新華社副社長を務めていた。 [時事通信](4月26日1時0分配信)______________________☆この報道で明らかなことは大きな外交方針の転換である。 これまでの中国政府の外交方針では、ダライラマとの接触を避けて、高齢のダライラマが死亡すればチベット独立の問題は簡単にかたづくだろうという楽観主義が支配していた。 それがラサ暴動で問題が複雑化してしまった。 私は中国政府関係に、かなり以前から「胡主席とダライラマの直接対話」を何度も提案してきたが、却下されてきた。 同じような怠慢楽観主義のために、ローマ・カトリックとの和解も引き伸ばされてきた。 それは中国政府内部でダライラマの評価が分裂し、「早く死ねばいいのだ」という怠慢な楽観主義が、思い切って外交的な果実をとろうとする正統派の主張を圧迫していたからである。 聡明で勇断をもつ胡主席は、こうした既定の外交路線を修正したと思う。 ダライラマを「分裂主義者、ウソツキ」と在外華人たちにまで叫ばせているのは、中共中央宣伝部の左翼冒険主義の露呈である。 要するに「北朝鮮的思考方法」で中国政府は事態が乗り切れると考えていたが、ここへきて、やっと路線修正を迫られたわけだ。 中国は広大で、民衆の統治は大変なことだ。しかし、賢明な人々の多い国であるから、「北朝鮮的思考方法」を持つ面従腹背の左翼冒険主義者一派はなるべく中共中央から排除したほうがいい。 中国が真の大国となるには、強硬な「北朝鮮的思考方法」を政治路線から排撃すること。 それ以外に道はない。