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カテゴリ:戦略
■<愛知・一色ウナギ偽装>「他の成魚、交ぜたかも」 台湾の業者、「里帰り」関与認める トン数合わせで匹数増
一色うなぎ漁業協同組合(愛知県一色町)が出所不明の「里帰りウナギ」を一色産と産地偽装した問題に絡み、台湾のウナギ輸出入業者が毎日新聞の取材に応じ、この「里帰り」に関与したことを認めた。 業者は引き受けたウナギを台湾でさらに数社に養殖させており、ウナギの数が増えて日本に戻った理由を「(養殖業者が)他のウナギを交ぜたかもしれない」と話し、「里帰り」が丼勘定で行われる実態を明かした。【石原聖】 農水省や愛知県の調査では、漁協は昨年10月26日に徳島県のウナギ販売業者にウナギの幼魚「クロコ」約18万匹(約1トン)を販売。鹿児島県の別の業者に転売され、同年11月7日に台湾の業者に輸出された。 今年1~4月、ウナギの輸入商社「山商水産」(さいたま市)がこの業者から成魚約26万匹(約72トン)を輸入し、「日本での養殖期間が長く原産地は日本」などと記した産地証明書を添付して漁協に「里帰りウナギ」として売った。 漁協は「一色産」「国産」として販売した。 台湾の業者によると、「里帰り」では、日本から輸入したクロコをさらに複数の業者に養殖させている。 商社から「何グラムのウナギを何トン」と注文が入る度に、注文量を養殖先から買い集めて輸出する。 ウナギが指定のサイズに育たなかった場合もあり、 業者は 「約束のトン数を満たすため、養殖業者が既に(台湾で)養殖していた他のウナギを交ぜたことがあったかもしれない」 「売買は匹数ではなく重さ。何度も輸出するので、まとめてみるまで何匹売ったか分からない」と話し、出所不明のウナギを交ぜて帳尻あわせを繰り返した結果、匹数が増える可能性を認めた。 また、「輸出後に日本の業者が『里帰り』としてどこに売るかは知らない」と述べ、流通が不透明になりやすい実態を明かした。 日本鰻(うなぎ)輸入組合(東京都中央区)が「里帰り」をやめると決めたことについては、 「台湾の養殖業者から集める時も日本の商社に売る時も、我々が扱う段階では『台湾産』になるからあまりもうからない。不透明なことはやめた方がいい」と話した。 [毎日新聞] (7月7日16時36分配信) ★「一色産ウナギ」などというダンボール箱を店の前に並べているウナギ屋もつぶれるよ。 一色産は偽装の代表ブランドになったからな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 8, 2008 03:25:10 PM
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