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曹操注解 孫子の兵法

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Oct 22, 2010
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カテゴリ:カテゴリ未分類
いま、私は厚生労働省と国土交通省に、
「高齢者や障害児などが使う小型バスは、バス停を不要にして、フラッグ・ストップ、ハンカチ振り、あるいは手の振りだけで停車、乗車する規制緩和をしてほしい」と要望している。

長妻厚生労働大臣、前原国土交通大臣に頼めば、何とかしてくれると思ったが、二人とも参議院選挙前後の多忙で、もう辞めてしまったら頓挫してしまった。

「バスはバス停の間を移動するだけの乗り物、それ以外は認められない」という規制枠を部分的に撤廃すれば、どれだけ利用者にとって便利か。
それは父の車イスを押しながら、バス停に着く前に、バスが目の前を通り過ぎる悔しさを、私本人がいつも味わっているから。

あくまで「公用の福祉バス」。タクシーではない。

ハンカチ・ストップで停車・乗車できるライトバンは、東南アジア諸国に行けば、どこでも走り回っている。
いわゆる「乗り合いタクシー」だ。

私が細川内閣の後、中国人民大学の教官宿舎に滞在したとき、
人大(レンダァ)正門前は、毎朝元気のいい
「前門(チェンメン)!前門!前門!」という乗り合いタクシーの呼び込みであふれていた。

前門は天安門広場の正面にある楼門。まさに大手町みたいなところ。

オンボロの路線バス(今はない。当時の中国映画【ニイツァオ・ペイチン(おはよう北京)】にバス運転手と車掌のコンビが主役で出てくる)が前門まで2.5角。

乗り合いタクシーは4倍の1元。
「やあ教授、また軍事博物館通いですかぁ」と顔見知りの運転手が叫ぶ。
「きみは人民解放軍陸軍の回し者か」
「空軍ですよ。アメリカ空軍を撃墜した元空軍のエースです。はっはっ」

日本に帰ってきてみると、どうも違和感がある。
どうしてバス停に停まるのか。
なぜ乗り合いタクシーを認めないのか。
長くは書かない。日本では機制や業界団体の反発があり、乗り合いタクシーをやると失業者がたくさん出ると信じられている。

私はそんなことはないと思う。
むしろマイカーの台数を減らすべきなのだ。
すると自動車業界が反発する。

そういうわけで業界団体の反発があって、乗り合いタクシーは実現しないのだ。

私は「乗り合いタクシーを認可せよ」と求めているわけではない。
障害者や高齢者は福祉タクシーなどを利用しているものの、まだ十分に全国にサービスがいきわたっているわけではない。
福祉タクシーも退職者世代のボランティアに頼っているのが現実で、いまは介護の世話になっている父もやっていた経験がある。

別に時間に制約されるビジネスとは違うわけなので、ライトバンを走らせて、高齢者や障害者を乗せて公共施設や介護施設、病院を周回することは、タクシー業界も自動車業界の利権も侵害しない。

むしろ公用のライトバンの需要を全国に広げ、自動車業界が量産できないライトバンの電気自動車化などを推進できる。
それは必ず世界的なヒット商品になるはずだ。
全世界の「乗り合いタクシー」の需要は、日本国内の需要量よりはるかに大きい。

それはすべて頭を下げたり、乗りにくい入り口を我慢する背の低いライトバンばかり。
「乗り合いタクシー」を意識した国産電気自動車のライトバンは、デザインだけでビック・ヒットになるはずではないか。

また、私は留学時代、ドイツとスイスの国境地域で、
郵便会社が定期バスを運行する「ポストバス」に乗って、オーストリアのインスブルックからスイスのオーバーエンガディン渓谷に旅した。

ポスト・バスは国境地域の幹線道路に点在する郵便局が停留所で、
郵便局はみんな村落の中心にある。

運転手が郵便袋の荷下ろしと荷受けをやりながら、運賃をとって乗客を乗せている。
乗客はみんな地元の老人たち、自動車交通から切り捨てられた世代だ。

日本郵政も、バス会社が路線を廃止した過疎なところで、乗り合いタクシー事業をやればいいのに。
まだ実現していない。
高齢者たちや障害者たちは、あまりマイカーを購入する人々ではない。だから自動車産業を侵害することもない。

結局はバス会社も、反対勢力も、みんな時代錯誤の権益にしがみついて、地方自治体に補助金を要請したり、それで自治体の借金が増えたり、地域ごと沈没していくのではないか。


コンサルタントの大前研一さんが、平成維新の会をやる契機になった一つがディスポーザーだという。
ディスポーザーは、流し台の排水にジューサーのようなプロペラをつけて、生ゴミをどろどろに粉砕して下水に流す装置。
ところが、これが環境規制のために使えない。

われわれが声を上げてメーカーや省庁に意見したが、折り合いをつけて容器型のディスポーザーを松下電工が開発してくれた。
いわゆる生ゴミ乾燥処理機で、これはヒット商品になった。

規制緩和にはいろいろなビジネスチャンスが存在する。それは単に、生ゴミ処理機の開発だけではなく、新たに海外にも紹介できる技術開発の可能性も秘めている。






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Last updated  Oct 24, 2010 11:11:58 PM


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