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曹操注解 孫子の兵法

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Oct 6, 2014
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カテゴリ:カテゴリ未分類
中国は文化大革命という歴史的な大波乱を経験した。

私が中国にいたとき、人民大学の教授たちはすごく溌剌としていたし。
学問の自由の素晴らしさを体感できる、まるで青年時代だった。



そこで町中でたまたま親しくなった人から聞いた話。

「あなたは日本人か?」

「そうですよ。中国人民大学で勉強中です」

すると彼は「日本人に直接会ったのは初めてだ」といい、
「日本人は百年前からアジアの優等生だから、一人一人も優等生みたいだ」

「どういう意味ですか?」

しばらくして、彼は語り始めた。

「私の故郷は山間の貧しい村だ。しかし、抗日戦争の時、紅軍と日本軍が激戦して勝利した戦跡に指定されて、文革の時は忠義の共産村と優遇されたんだ」
「そうしたことで、貧農出身の私もわざわざ北京に就職できたんだが。時代が変わった。今日、首をいいわたされた。しかし貯金はあるから、郷里の地酒に投資して、郷鎮(農村)企業をやろうと思う」

私は「同意!」と握手した。
「5年後には、あなたは私より金持ちになるだろう。頑張ってください」

「日本人はやはりいい人ばかりだという噂は正しい。中国人民の敵は実は中国人だということをみんな知っている」

「私の村も山間だから、こんなところに日本軍が来るはずもない。国民党の敗残兵たちが真夜中にやってきて、食糧を奪い、女たちを拉致したのだ」
「村の人々は日本軍も国民党軍も見たことがないから区別がつかなかった。そこで国民党軍のいるところに救援を求めたが。敗残兵と同じ制服だったので絶望して町中で泣いた」
「すると国民党の軍営をスパイしていた共産党の青年が泣いている農民に気がつき、さっそく紅軍の活躍で女たちは救出されたのだ」


「いまでも思うのですが、当時の紅軍の活躍は素晴らしい。こうして人民の中に深く根を下ろしていったわけですね」


「違うんだ。紅軍の指揮官は逃亡兵をかくまって、この事件は日本軍がやったことにしよう、と村人に提案した」


「国民党と紅軍は共闘関係だったからね。不都合な真実が面倒になる場合もある。現地の紅軍も少し兵士が増員できたからね。むしろ紅軍は政治に強かったんだね。日本軍は権力闘争は好きだったが、こういう判断はできない人間が多かった」

「そうかもしれないな。彼は将軍になり、文革期をやりすごしていまでも高位にいる」

「そう悪くいうことはないよ。救出してくれたんだし」

「気晴らしにいってみただけのことさ。日本人に話したいと思ってね」





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Last updated  Oct 6, 2014 12:32:13 AM


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