専門学校生活専門学校の願書受付が始まった。忙しくて郵便局に行く暇もなければ親のはんこをもらいに実家に帰ってる暇もなかった。某有名校Tに願書を出したが、落ちた。 高校からの入学は落ちることはないが、一般入学はかなり門が狭いらしい。 一般入学は受け付け始まったその日の昼には定員いっぱいで打ち切るらしい。もたもたしてた私に入れるわけなかった。 お店の店長にそのことを告げると、K専門学校を推薦してくれた。 「ココならお店からも近いので後一年はうちで働いてくれるだろう。」 とな。締め切りぎりぎりのところをコネで無理やり入った。 専門学校入学。 やっと始まった。私の夢のスタートである。 道具のセットが配られた。 ぺティナイフやら、波刃、ストレート、いろいろな種類のナイフがあった。 絞り袋に口金。わくわくした。 値段を見てドキドキした。高いよ! 驚いたことは9割近くが女の子なのである。 実習が始まった ほんの少しケーキをかじっていた私には他の子達がトロくさく感じる。 特に男の子はドンくさい。女の子たちは少なくとも家でお菓子作りをしていたのであろう。大体の要領はつかんでいる。 夏休みが終わった頃ぐらいから、状況は変わってくる。 学校に来なくなる子が増える。遅刻してくる子、早退する子など。 授業中寝る子も出てくる。 実習の班は4人一組。うちは常に二人しかいなかった。 私ともう一人の女の子。でも二人でもいつも他の班に追いついていた。 時には他の班より早かった。先生もよくうちの班にかまってくれた。 週に一度、各お店のチーフが講習に来る。 彼らはお店作りのために、いろいろといいことを言う。 果たしてそれができているかはなぞだが・・・。 が、彼らの言葉は私のやる気を高めた。 |