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MUSIC LAND -私の庭の花たち-

童話「ベラのペンダント」1・2

久しぶりに小説が書きたくなり、

それも童話が書いてみたいと

書き出しの1は童話風にしましたが、

やはり童話は難しいので、童話風小説?

大人の童話ということにしておきますね。

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「ベラのペンダント」1



昔々あるところに、ひとりの女の子が居ました。

名前はベラと言います。

お父さんとお母さんは小さい頃に死んでしまい、

おばあさんに育てられていましたが、

そのおばあさんも病気になり、

ベラを枕許に呼びました。

「お前は私の本当の孫じゃないんだよ。

本当の父親と母親は生きているんだ。

あの山の向こうの、隣の国に居る。

このペンダントは、実の親から預かったものなんだ。

これを頼りに探しなさい。

きっと幸せになれるよ。」

そう言い残し、事切れました。



おばあさんから渡されたペンダントは

キラキラと海のような蒼い光を湛えていました。

2009-01-20 07:47:20

ベラはおばあさんが亡くなったことも忘れ、

吸い込まれるようにペンダントに魅入られていました。

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童話「ベラのペンダント」2



形見のペンダントを手にしながら、

ベラは呆然と立ちすくんでいました。

唯一の肉親である祖母を亡くして

途方に暮れてしまったのです。

でも、祖母の最期の話を考えてみると、

思い当たることがいろいろありました。

父や母は亡くなったと聞かされていたけど、

その写真もなく、物心ついた時には既に祖母だけが傍に居ました。

その祖母から父母の話を詳しく聞くこともなく、

不思議に感じてはいたけど、

祖母さえ居てくれればいいと思ってました。

ただ、他の子供達が両親と居るところを見たり、

話を聞いたりするとなんとなく淋しさは感じましたが。

ベラはハッと我に返り、

祖母の死を隣の家の奥さんサロに伝えに行きました。

まだ自分でも、祖母の死を実感して居なかったので、

夢心地で話してはいましたが。

泣きもせず、冷静に話すベラにサロは

冷たい子供だなと思いながらも、

祖母の死を悼んで、

葬式など、村人たちにも頼み、取り仕切ってくれました。

ペンダントを見せながら、祖母から聞いた話をサロに話すと、

サロは、ベラに祖母が残したお金と

食料を少し持たせ、

旅に出るように勧めました。

隣で面倒見続けるのが億劫だったのです。

祖母にはいろいろと世話になったから、

葬式までは出してやったけど、

ベラの面倒までは見切れないと思ってたところだったので、

これ幸いとベラを送り出そうとしたのです。

ベラも勘のいい子どもだったので、

それを感じ取り、自分から出て行く決心をしました。

実の両親を探して逢いたいとも思っていたから。

でも、当てが全然ないのです。

真実を知ってる肝心の祖母はもう亡くなってしまい、

サロに聞いても、ただ祖母が

赤ん坊のベラを連れて来たと言うだけ。

やはり養父母も元々居なかったようです。

祖母はどこから私を連れて来たのだろう。

実の父母からペンダントごと預かってきたということ?

ただ頼るは、碧く光るペンダントのみです。

裏をよく見ると、アルファベットらしき文字が・・・

これは父母のイニシャルなのでしょうか?

これだけで父母を探し出すのは無理だと子どもでも分かる。

でも、もう祖母も亡く、帰るべき家もない・・・

もう少し手がかりはないかと、サロに聞いても、

思い出したくもないと言わんばかり・・・

仕方なく、家の中を探しましたが、

古いおくるみのような布が出てきました。

貧しい家にあるのが不似合いなほど、

2009-01-20 07:39:44

色とりどりの光沢のある生地、絹で出来てるようです。

それをサロに見せると、

そういえばそんな布にベラをくるんで

連れて来た気がすると言いました。

このおくるみも手がかりとして持っていこう!

そう思うと、少しは光が見えてきた感じがしました。

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