俳句4白樺の溶け合ふやふに雪積もる吹雪いては吸い込まれゆく人の影 点描のごとく連なるスキーヤー 一人乗るリフト冷たし雪の華 窓に付く雪の結晶手で溶かし もの想い凍てつく心溶かすほど 早乙女の胸のふくらみ初蕾 かまくらの穴から覗く顔三つ 雪の中落とされた鍵春を待つ スキー靴履かせて貰いお嬢さん 顔を打つ雪熱くさえ感じたり あか切れに手袋通し雪が凍み あか切れを舐めて赤ちゃん帰りする 鎖場を登る子らあり枯れた山 サザンカの首通る度揺れており 大きめの手袋だから二人の手 くしゃみ一つ無言のマフラーついてくる |