中学の性教育の一環で、
「我が子の産まれるまで、産まれた時」を
母親が書いて提出するのです。
カズが「可愛いとか気持ち悪いことを書くな」と言うので、
なかなか書けず、提出期限ぎりぎりになってしまいました。
カズへの手紙?というより、客観的に書きましたが、
そう書かないとカズに怒られるからなあ。
下のように書きましたが、こんな感じでいいのかな?
ちょっと硬い文章になってしまいましたが・・・
「カズがお腹に出来たと分かったのは、
この家に越してきて間もなくのことで、
とても嬉しかったです。
だから、この家にあるあちこちの傷は、
カズの思い出の傷でもあるのです。
特に台所とダイニングの敷居がバリアフリーになったのは、
カズが電車のおもちゃを乗り回して削ってくれたお蔭です。
また、お腹に居る時から元気で、
中からよく蹴っ飛ばしていましたが、
その頃からサッカーボールを蹴る
イメージトレーニングをしていたのかもしれません。
生まれる前に超音波で男だとわかり、
父親は「女二人の後の男だ!」と喜んで期待していましたが、
私はどちらでも元気で生まれてくれればいいと思っていたから、
産着も姉達のおさがりしか用意してませんでした。
産み月に姉の幼稚園の芋掘りに行き、
一緒に芋を引っ張ったせいか、
予定日より二週間も早く産気づきました。
夜中、陣痛の合間、姉達の幼稚園のことなどを父親に伝えながら、
波のように襲ってくる陣痛に耐えていました。
陣痛の間隔が一定になってきてから、
産婦人科に向かいました。
三人目ですが、陣痛促進剤を使用しなかったので、
なかなか間隔が短くならず、焦って力んでしまい、
会陰切開する前に裂けてしまったのです。
でも無事11月9日11時58分に3372gで産まれました。
産声を聞き、顔を見て、抱かせてもらった時は、
ホッとしたのと同時に嬉しさがこみ上げてきました。
「生まれてきてくれてありがとう!」という気持ちです。
生まれてからも、お尻が痛いので、
病院の授乳室ではドーナツ座布団の取り合いです!
うちに連れて帰ると父親、姉達、祖母が
喜んでカズを取り囲みました。
姉達は焼き餅焼いたりもしましたが、
可愛がってもくれました。
おもちゃにもされたけど、
末っ子でうちのマスコット的存在です。
みんなカズが生まれて嬉しかったのです。
本当に今まで無事に大きくなったことを感謝してます。
これからも心身共に成長していって欲しいと願っています。」