「新春の集い・・・いま不安の正体を突き止めよう」の続きです。
東京新聞特報部デスク
田原 牧さんの語り。
なんと偶然、私と同い年の女性!親近感を覚えましたが、もっと若く見えてロングヘアの綺麗な方です。
なんか新ドラマ
「デキンの女~事件記者クロガネ」の観月ありさを思い出してしまいました。
つい経歴を読んで男性と勘違いしてたのは、やはりジェンダーの思い込みのせいか・・・
なんてネットで調べたら、性同一性障害で女性になった人らしいが。
「以前入間市に別の用事で来た時も、入間基地に配備された軍用機について、入間市駅周辺を歩いてる人達に訊いてて田原さんらしいと思った」と紹介されてました。
「休みの日に聞いてたテレビ深夜食堂のテーマ曲を歌ってる鈴木常吉さんの生声を聴けて良かった。
いやな時代になってきた。私は戦後生まれの民主主義の中で育ってきた。
まさか今頃になって、昔の話だと思ってた徴兵制などの話が出てくるとは思わなかったが、
かえって話題に出来る時代になったと逆手に取って話せるとポジティブに考えたい。
エジプトでは小規模なテロや、アメリカの空爆が日常的にあるから、シャルリ事件にそれほど大騒ぎしない。
白人が死ぬと大騒ぎするけど、アメリカの誤爆で有色人種が死んでも構わないのか。
ダブルスタンダードで、命の優劣がある。
テロには要因がある。なんで今回はこんなに感情的になるのか。
ヨーロッパ、特にフランスが右傾化している。選挙で大勝した極右政党エフエヌは、移民排斥。
移民と言っても、フランス生まれのフランス育ち、フランス国籍もある移民二世、三世も排斥。
フランス国籍を持ってアルジェリアに行って、フランスに帰ってきたコロン。
アルジェリア解放戦線でフランス側で戦った兵隊がフランスに帰り、安い労働力として使われ、不景気になると追い出されそうになる。
フランス人も「アルジェリア侵略は歴史の恥部」と言っていたのに、右派は賛美するようになってきた。
「アルジェリアの近代化には役立った」と。
まるで「日本がアジアを侵略したのも近代化に貢献した」と日本の右派が言ってるのと同じ。
フランスも完全な言論の自由は無い。
マホメットが一つ星を生んだと言うシャルリの風刺画は、ナチスのようなイスラム国を生んだということ。
イスラムではカリフがいないと反撃できない。
日本とフランスが近似化している。
安倍さんは不気味。敵か味方か峻別して、敵とは議論しない。中曽根は、敵でも議論してくれた?
官僚、警察、おまわり?が取り締まる。
議論もせずに無視される。新聞で言論の矢を放っても、的が無い。スルーされ、反論さえしない。対話が成立しない。
いじめ、格差から餓死者まで出る。おにぎりが食べたかったと死んでいく人にあげることさえできない・・・
敗戦直後の物資不足より、今の方が貧困。
人間関係が貧困、病んでいる。
自民党の得票率は確かに低いが、それ以上に投票率が低いというのは、自民党でも?仕方がないという民意の表れ。
把握ができない。吉田茂は軍部は嫌いだが、天皇制は好き?でも振り子は戻るという理論を信じていたのだろう。その振り子が今は戻らない・・・
今の日本人は、心が弱っていて、波風立てずにみんな仲良く?
消費者感覚で、自分に関係する選択枝がなければ、選挙に行かない。
自分も社会の構成員という自覚がない。
長いものに巻かれたいという欲求が多い。
巻かれまいと反骨精神があると松本昌次さんみたいに後期高齢者ならぬ末期高齢者まで長生きできる。
長いものに巻かれないといじめられるという恐怖。差別されないように差別する側に回る。
中学生がホームレス襲撃するのは、親が人のクズだと呼ぶホームレスを見て、人のクズになりたくないといじめる。
生身の人間と関わりたくない。人を見ずにスマホを見つめる電車の中の人達。そのうちに自分の生身の感情もわからなくなっていく・・・
リア充でない人達。自分の無力さを感じてる人が、ネットで悪口を書いたり、高い人を引き下ろす。
ウィキペディアも間違いだらけ。
厨房は中坊に意味。中二病の正義厨?
ネットからリアル、街頭や在特会、イスラム国へ向かう。
イスラム国は非イスラム?と言うが、やはり根底にはイスラムがある。
極端にイスラムを解釈していて、過激派ではあるが。
在特会もヘイトスピーチの非常識さはわかってるが、言うと無力さが薄れる。エッジが効いたことを言いたい。すっきりしたい。
在特会の中はアットホームで、初めて自分の話を聞いてもらえたと言う。
イスラム国では、芋を剥いて肩を組んで歌を歌う共同体の連帯感。
それなのに敵対する相手の痛みを想像する力がない。
殺されるか、移動するか、金を出すか、改宗するか、どれかを選べと武器を突きつける。
安倍さんは、保守ではなく、極右の革命家?
保守は原則現在を変えないから。
安倍さんは、私達が選んだのだから、また下ろすことも出来るはず。
フランスも五月革命から保守になった政治家が居る。日本でも居るが録音されてるかもしれないから言えない。
革命は悲劇でしかない。理想の破綻。
安保が終わってから、システム論のおしゃべりと怒り(抵抗)の抑制。
左派は怒鳴るだけで、何も得られないと思われている。
日本は自殺者が3万人。春に原発反対デモの3月は自殺者が少なくなる。閉塞した世の中に異議申し立てが出来る風通しの良さは必要。
アラブの春。闘争とは常識破り。アラブの春は終わったと言われるが、「ゴミ置場を指差して、おまえのおかげでこんなにキレイになった」と老人が嫌味を言えるようになるほど、少しは風通しが良くなった。
たかが人間のやることだから、大したことはできないけれど、異議申し立てをすることは出来る。
我慢していると人間が壊れる。
風通しが良くて異議申し立てが出来る。
法律よりも道理が通る世の中。
戦後ヤミを取り締まることは出来ないし、みんなで黙認していた。それは道理だから。
永久に革命は続く?
何も新しいことは書いてない。埴谷雄高。
イスラム国の人質になった日本人は自己責任だとは思うが、
政府は邦人を保護する義務がある。たとえ自己責任だろうが、
身代金を払って命を救わなければいけない。
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田原さんの著作を二冊買ってしまいました。
最初は安いこちらの
「新聞記者が本音で答える『原発事故とメディアへの疑問』だけにしようと思ったのだけど、
話が良かったし、「『ジャスミンの残り香』は最後の一冊です」と言われて迷っていたら
「今読んでるけどいいよ」と言う方も居たので、買ってしまいました・・・
そういえば田原さんにサイン貰いたかったですね。
なんて映画「遺言~原発さえなければ」の時、
豊田監督に別の著者の方の本にサインしてもらってしまったから、もういいかな。
2014年第12回 開高健ノンフィクション受賞作「ジャスミンの残り香」-「アラブの春」が変えたもの