MUSIC LAND -私の庭の花たち-

2016/08/03(水)00:14

シンポジウム「困難を有する子ども」の支援を問いかける

講演会など(54)

代々木オリンピックセンターの「子どもと舞台芸術出会いのフォーラム」での シンポジウム3「困難を有する子ども」の支援を問いかける 講師:古賀正義(中央大学教授) メモ書きですが、良かったら読んでみてください。 不良少年の研究から、引きこもりの調査を頼まれた。 ビデオ「東大異才発掘プロジェクト」をまず見てください。 「不器用な僕らの教室」 人間支援工学教授 半数以上不登校 発達障害の子どもも。 烏賊から墨袋を破らずに取り出し、パエリヤを作る。 自分で考え行動する。 自閉症と診断されてる子どもはパニックになってしまう。 それでも咎められることはなく、最後までやれた。 それぞれの個性を生かす。 ルールがない。時間制限がない。いい加減だから、考える余裕がある。 課題の設定が面白い。鹿の角で槍を作る。 アート系ではなく、理系も発想力が必要。 学校は課題もスケジュールも決まってる。 障害はプラスもある。 ROCKET 小3〜中3 能力はやってみないとわからない。育たない。 大学院生は、就活に失敗した人が多い。 大学院はコミュニケーション能力を育てることから。まず人の話を聞くこと。 社会に受け入れられにくい。学力は高い。 活動の場。他人に理解されないと能力とは言えない。 コーディネートは場をかきまわすこと。 対戦ゲームカード4位。世界が狭くなる。 人の気持ちがわからない。処世術を身に付ける。 大学生の便所飯。雑談が怖くて、メモを書いてから雑談する。 1、子ども・若者の「小さな社会」と人権意識 固定観念 校内暴力 2000年から3、4倍に増えている。 生徒同士、器物損壊も。 小学生も増えている。 校内暴力と虐待が同じように増えてる。 切れる、我慢出来ない。 文科省の体罰事例集。 頑張れと肩を叩いたら亀裂骨折。 遅刻者への厳重注意。学生が懲戒委員会へ。 シカト、無視 机に菊の花が毎日置かれてる。 いじめ、暴力性も校内暴力に入る。 人と人の関係が変容してしてきた。 体罰はいけない。でも規律の維持、コントロールしなければいけない。 いじめ事件。弱い者いじめが拡大している。異質な人が標的・排除されてる。 スクールカースト&キャラ化 ずっとキャラを演じなければいけない。 中学生が中学に居る時間8時間半。家で起きてる時間は4時間。 いじられキャラ。ノリで非行へ。 家庭の4時間もゲームやスマホ。 学校の政治空間化。 キャラ替え。外キャラ作り。キャラを演じている。 スペインでも引きこもり。 カナダでネットいじめ防止の法律。自殺者が増えたから。 スマホに縛られる子ども達。LINE返信疲れ。 亀レス。返信が遅い。 友人関係。24時間親しげにしなくてはいけない。 心配・不安でスマホが離せない。 ネットモラルじゃなくて、人間関係が問題。 狭い世界。 2、家族責任論を越えて困難を有する子ども・若者への支援 脱原因探しが必要。 原因は一つではない 。 「引きこもり」事例にみる問題の複合性 不登校は引きこもりの1/3 受験・就職の失敗 職場不適応 対人不安(友人関係の困難) 発達障害・精神疾患 軽度発達障害が6% 発達障害不安症候群みたいになんでも発達障害のせいにしてる。 引きこもりは、家庭内暴力が多い。自室は聖域・砦。 入っていくのは専門家でないと暴力を受けたりして危ない。 子どもは毎日変わっていく。変化。 原因を探るより、出来ることを考える。 3年経つと引きこもりと家族は感じる。 世間体があるから、遠い病院を探す。 ガン検診を勧めにきた保健婦さんに、引きこもりの家族の会を紹介された。 話せる場所・人 藁をも探す症候群。宗教・病院など。 個人・家族・親だけの資質・努力不足だけが問題ではない。 脱個人化。 挨拶できるのは、コミュニケーションの資源。 家庭で叱るより誉めてばかりで育ってきた子どもを叱るのは難しい。 お辞儀は45度。クロネコヤマトの新人研修。 学校の挨拶運動も大切。 小・中学生から挨拶・敬語。大学から覚えようとすると大変。 3、地域ネットワーク組織に参加参画できる子ども若者を育む 都立高校中途退学者等追跡調査 アンケートの謝礼を東京都に出させた。 通学するのが面倒。通学時間や不便。 欠席・遅刻から勉強についていけない。 朝、親が起こしてくれない。勉強机がない。 退学者は自分を責める。行かなければいけないと思う不安が不安を呼び、ますます不登校になってしまう。 退学後、6カ月以上何もしなかった期間がある。 退学時に相談した人 母親 66.7% 父親 35.1% ちょっと相談、助けてくれる人が必要。 心の問題を一緒に考えてくれる人が欲しい。 顔が見えて、親近感があると、話しやすい。 子ども劇場なども。 立川地域若者支援ネットワーク 立川若者総合支援センター NPO 教育・支援というより、 異才発掘プロジェクトのように、 居場所を作る。 子どもだけでなく、大人も変わっていく。 困難から私たちが学ぶ。 「能動的な依存」(うまく頼る方法)の学習こそがいま若者に求められていることといえよう。 孤立化する人こそ、主体的に生きようとする。自分が、自分がというより。 まわりの人に頼っていいんだよ。頼ってみて下さいと伝える。 プライバシー保護法。スクールソーシャルワーカー。 集団守秘義務。ネットワーク内で情報を共有。 学校は役所。小中連携。申し送り。学校の情報を生かしながら。 子ども劇場のチラシも学校で配ってくれる。 学校をプラットホーム化。 高校の中途退学者1%台。 学校だけの狭い世界から解放してあげたい。 社会に参加出来るように。 フリースクールも学校の在籍期間として認めるような法律が出来るかも。 具体的な数字や事例、興味深い話など、2時間が短く感じたほどだった。

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