映画「ジュディ~虹の彼方に」を夫と観に行ってきました。
予告編で、ジュディの幼い娘が電話で「もうママとは暮らせない・・・」と言ってたのが印象的で見たかったのですよね。
夫はアカデミー賞主演女優賞受賞と言ってたけど、それは知らなかったし、どちらでもいいかな。
9:20から始まるのに9時前に着いてしまい、開場前だったので、駐車場の車に一旦戻りました・・・
チケット売り場が、対人から、みんな自動発券機に変わっていたけど、戸惑ってる人が多いので、
結局スタッフが教えていました。
私は先日、ユナイテッドシネマわかばで「スキャンダル」を観た時、
クラブスパイス会員カードをどこのユナイテッドシネマでも使えるのを知らずに、持って行かなかったので、
半券の裏に押してもらったスタンプを見せて、
ポイント加算してもらいました。合計7ポイントになり、今日のも含めて8ポイント。
6ポイントで1回映画が見られるから、何を観ようかな。
ジュディは2人分のチケット代を夫が出してくれたからいいか。
クラブスパイス会員を更新するか迷ったけど、更新しないとポイント失効してしまうから、また更新してしまった。
更新特典は、1,000円で鑑賞できる券。6/30までだから早目に使わないとね。
卓球も出来る場所がないし、せいぜい映画でも観にこようかな。
劇も落語もコンサートもみんなイベントは中止だものね。
18日に桂文珍の独演会へ行く予定でしたが、19日まで自粛要請が延期になったから、
18日もダメですね。払い戻ししてもらわないとね。
以前の自粛要請の時にはまだ中止かどうか未定だったのに。
座席も空いてるせいか、コロナのせいか、席が飛び飛びです・・・
鑑賞後、とても良くて、泣いたりしてしまったので、パンフレットも購入しました。
ジュディ~虹の彼方に
解説:「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝する半年前の1968年冬に行ったロンドン公演の日々を鮮烈に描いた伝記ドラマ。「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレニー・ゼルウィガーが、ジュディの奔放で愛すべき女性像と、その圧倒的なカリスマ性で人々を惹きつける姿を見事に演じきり、第92回アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞など数多くの映画賞で主演女優賞を受賞した。1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが途絶え、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。住む家もなく借金も膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。共演に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のフィン・ウィットロック、テレビドラマ「チェルノブイリ」のジェシー・バックリー、「ハリー・ポッター」シリーズのマイケル・ガンボン。「トゥルー・ストーリー」のルパート・グールド監督がメガホンをとった。
予告編で、ジュディの幼い娘が電話で「もうママとは暮らせない・・・」と言ってたのが印象的で見たかったのですが、本編ではそのシーンは無かった・・・
代わりに、ジュディの方から娘に電話で「パパと一緒にそのまま暮らしていいよ」と心ならずも言ってしまう。
元夫から、娘や息子が、ママと一緒の巡業に連れ回され、ホテルに泊まり歩き、学校にも通えないドサ回の生活より、
このままパパの家に落ち着いて学校に通う生活を続けたがってると言う話を聞き、娘より先に言うのです。
どちらも可哀相だけど、娘にそんなことを言わせまいとする母親としての気持ちも切実にわかって泣いてしまった・・・
余談ですが、長女は女優のライザ・ミネリ。この映画ではもう大人で、もう歌手として活躍してる。
パーティの場面でママと言ってたが、ママと慕ってる後輩かと思ってしまったほど。
映画「キャバレー」「シカゴ」でスターに。でも、母親同様に、薬物やアルコールとの縁が切れず。
療養とカムバックを繰り返す。なんでこんなことまで連鎖してしまうのでしょうね。
一緒に巡業していてたのは次女と息子。次女も結局ショウビズの世界・ミュージカルで活躍。
母の思い出は「どんなに最悪な状況でも、母はそれを笑い飛ばすユーモアを忘れなかった」とのこと。
それを聞くと、まだ救われますね。
ジュディは子役の頃から、ステージママに育てられ、映画会社MGMのプロデューサーから、
自分から望んでスターの道を歩むと決めたのだろうと脅迫されていた。
「オズの魔法使い」で一躍スターに上り詰めた後も、
睡眠時間も取れずに興奮剤(覚せい剤?)を飲まされながら働かされ、
今度はハイになって寝られないと言えば、睡眠薬で強制的に眠らされる。薬物依存で体も心もボロボロ。
ダイエットの為に食事制限と薬、食事時間や自由時間もなく、撮影中に衝動的にプールに飛び込むことも。
大人になっても、薬とアルコールを手放せず、神経を病み、情緒不安定になり、
遅刻や欠席で撮影で穴を開け、とうとう映画会社MGMから解雇されてしまう。
MGMの撮影の為に薬漬けにされ、それが原因で解雇なんてひどすぎますよね。
悲惨で可哀相と思ってしまうけど、歌に賭ける情熱とエンタテイナーとしての矜持は捨てなかった。
5度の結婚・離婚(最後は死別)、3人の子ども達と、別れを繰り返しても愛を求めた。
いい妻・母ではなかったかもしれないけど、愛情はかけていたのですよね。
その必死な生き様をレネー・ゼルウィガーが演じ切っていました。
あまり本物のジュディを観たことが無いので、似てるのかどうかはわからないけど、
これが本物かと思うほど、歌も情熱的ですごかった。綺麗な声というより、
迫力があって、まさに演技してるように歌い上げていく。ドラマティックでしたね。
1年間のレッスンと、ジュディのビデオ・CDを見聞きして、なり切っていったらしい。
回想場面と交互になってるのもいい。子役の頃を演じてる15歳のダーシー・ショーは、
「ジュディは子供で居られる時があまりなかったんです。いつもがっかりして、傷つきやすい立場に置かれ、周囲の人たちから助けを得られませんでした。それが年を重ねていく中で、ジュディの人格形成に影響を及ぼしたんです」と
指摘するなんて、また大人びた子役ですよね。しっかり理解した上で演じてる。
自分自身そう感じることがあるのかな。これも虐待なのでは思ってしまう・・・
卓球の英才教育で、親が「自分がオリンピックで金メダル取りたいと言ったんでしょ」と
子どものせいのように言うのは聞いてて辛い。自発的と思わせながらの強制ですよね。
なんて、話が飛んでしまいましたが、とにかく惹きこまれ、もらい泣きし、感動しました。
レニー・ゼルウィガーが放つ陽の気、そして女優としての矜持
映画館で映画観られるのも今のうちかもしれませんね・・・
高校の音楽部同期とLINEでこの映画の話をしてたら、観たいけど、
仕事は自宅で、映画館も自粛するするように言われてるから観られないと言っていた・・・