MUSIC LAND -私の庭の花たち-

2022/03/25(金)21:08

渋谷に劇「​彼女たちの断片​」(東京演劇アンサンブル)を観に行きました。経口中絶薬で中絶する大学生を見守る女性達が温かい。

観劇・映画鑑賞(474)

渋谷に劇「​彼女たちの断片​」(東京演劇アンサンブル)を観に行きました。ハチ公口にもう桜が咲いていた。 渋谷区文化総合センター大和田にて。 あらすじ「大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。みちるの母の同僚である涼にカードを借りて送金し、薬は届いた。中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)。安全な場所は? と考えた末、やはり母の同僚の晶に頼んで泊めてもらうことにした。この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。」 「中絶についてはいまだタブー視され、議論が進んでいない。日本では、明治時代に制定された刑法212-216条の堕胎罪が継続しており、世界203カ国中11カ国しか必要とされない中絶における配偶者同意の法的規定が存在する。2021年には、公園のトイレで出産した子を遺棄した愛知県の看護学生(当時)が逮捕されたが、同意のサインが得られずに中絶できなかったことが報道された。 また日本では中絶手術そのものも、WHOが「安全でない」と指摘する旧式の手術法(掻爬術)が主流で、中絶薬も認可されていない。2021年末にはようやく経口中絶薬の承認申請が出されたものの、産婦人科医会が薬の処方にかかる費用を10万円程度にするよう求めるなど(原価平均は770円)、ハードルは高いままだ。」 海外で認可されてる経口中絶薬を支援団体から送ってもらって中絶する大学生。 それを見守る友達と大人達が温かい。 「自分の体は自分のものだ」と必死に守ろうといろいろ話し合う女性達に考えさせられましたね。 それぞれの悩みを打ち明けられて良かった。 最初に歌った歌の音程が上がり切らなくて気になったり、 急に一人が踊り出すのもよく分からなかったけど、 アップの映像を映し出したりなどの演出は面白かった。 帰りは特急ラビュー。

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