劇「彼女たちの断片」(TEE東京演劇アンサンブル)を観に、ルネ小平へ行きました。
ルネ小平の前に、日本一の丸ポスト。
劇団四季のミュージカル「赤毛のアン」のポスターも貼ってあったが、もう満席だそう。
劇「彼女たちの断片」は、おやこ・こども劇場の首都圏ツアーで採り、
あそびあーと☆こども劇場いるまは席買いをしました。
以前、下見で観に行きました。
2022年03月25日XML 渋谷に劇「彼女たちの断片」(東京演劇アンサンブル)を観に行きました。経口中絶薬で中絶する大学生を見守る女性達が温かい。
ちらし。
「あらすじ
大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。
友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。みちるの母の同僚である涼にカードを借りて送金し、薬は届いた。中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)。安全な場所は? と考えた末、やはり母の同僚の晶に頼んで泊めてもらうことにした。
この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。
みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。
一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。
中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。
多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。」
以前観た時も良かったので、今回も又観たいと思ったのですよね。
3年前であまり細かく覚えてなかったから新鮮に見られて良かったかも。
それぞれの秘めた経験を人に話すことで、「自分の身体は自分の物」ということを再確認できたのではないかと思う。
「自立とは誰にも頼らないことではなく、色んな人に少しずつ頼って、1人に依存したりしないこと」らしい。
こんな風に助けてくれる大人が身近に居ていいなと思えた。
でもそれはやはり、助けてと言わなければ助けてもらえない。
妊娠したことを誰にも相談できず、中絶できないまま孤独出産して殺してしまう女性が絶えない。
そんなことがもう二度と起こらないように中絶のハードルを下げた方がいいし、
相談できる環境があったらいいと思う。いろんな問題が女性だけに降りかかり、押しつぶされて行く。
妊娠・中絶は男性が居なければ発生しないのにね。
良かったので、パンフレットも購入。
ようやく経口中絶薬が承認されたのに、日本では中絶手術と変わらないよう、、、
「本作に描かれた中絶薬は、2023年4月にようやく承認されました。しかし、その費用は手術と同様の10万円程度とされ、母体保護法指定医師が所属する医療機関で入院することなどが必須条件になり、配偶者の同意要件もなくなりませんでした。なお、未婚の場合、相手の同意は必要ないことが、2021年に厚生労働省によって明確にされましたが、いまも一律に相手の同意を求める病院はある状況です。
妊娠および中絶に対する身体の反応はひとりひとり異なります。
本作で描かれた中絶薬に対する身体反応はあくまでその一例であることをご理解ください。」