劇「眠っているウサギ」(劇団コーロ)を横浜まで観に行きました。
劇「眠っているウサギ」(劇団コーロ)を横浜まで観に行きました。神奈川県立青少年センター紅葉坂ホール。Mさんと行くはずだったのですが、発熱で行けなくなってしまった。事前に連絡。1人招待で1人3,500円だから、3,500円を支払うはずが、キャンセル扱いにして、招待だけにしてくれました。ありがとうございます。開演前。ちらし。「劇団コーロ公演眠っているウサギ作/くるみざわしん演出/高橋正徳ホームレスを襲う事件が続く。犯人は高校生の二人組だという噂が広がるー高校二年の真島裕司は、成績が悪く、家でも学校でも居場所を失い、学習塾「まきの」が唯一の居場所になっていた。裕司は、「まきの」で、成績優秀、スポーツもできて目立つ存在である高校二年の西田進と知り合い、行動をともにするようになっていく。高校一年の真島淳子は、兄の裕司から「『眠っているウサギ」を知っているか。面白いんだぞ」と聞かされ、西田とともに裕司がホームレスを襲っているのではないかと心配になる…・・・・。イソップ物語のウサギは本当に怠けて昼寝していたのだろうか。やむを得ない事情があって構になっていたのかもしれない。本当のところはわからない。真実は何なのか?西田進 増田知就真島淳子 栗原優奈真島裕司 村井祥悟篠原美香 文字琴音町村吾郎 児玉泰地大石保 恒川勝也水本ゆう子 越賀はなこ牧野和夫 中田達幸」以前から興味があって、観に行きたかったのですよね。観た方から、内容も暗転なども暗いと聞いていたけど、それほど暗くは感じなかった。テーマは重いから、明るくはないけど、よく寝る私が眠くならないほど集中出来ました。眠っているウサギにはならずに済んだかな。眠っているウサギは何か事情があって寝てるのかもしれないと牧野塾長は言っていたのに、それを聞いた西田は曲解してしまったのか、自分の思い込みか、それとも牧野のせいにしようとしたのか、眠っているウサギは怠けているのだから何をしてもいいと聞いたと言う。父親がホームレスは邪魔だと言っていたからかもしれない。でも、最後に襲うきっかけは、真島に逃げられた西田を見て、ホームレスの島ちゃんに「なんだ、お前もひとりぼっちじゃないか」と言われてキレたから。1人でいいと言いながらも、やはりひとりぼっちにはなりたくないのですよね。面会に来てくれた牧野に悪態をつきながらも、最後には泣いてすがってしまう。牧野の娘美香は、ホームレスなんて居なくしまえばいいと言いながらも、塾が潰れホームレスになってしまった父を心配して探している。美香の心も救って欲しかったなあ。まあ、時間がかかるだろうと元小学校教師の水本も言ってたし、安易に翻意はしないだろう。終わった時、美香はまだ救われてないと思ったけど、仕方ないか。競争、自己責任、役に立たないものは要らないというのは優生思想だと感じた。そう思ってしまう気持ちもわかるが、敢えてストップしないと流されてしまうのだろうなあ。小学校低学年でも眠っているウサギにも事情があると理解するのは難しいとホームレスの町村が言っていた。自分を嫌いで、西田と一緒に、ホームレスの島ちゃんと自分を、心の中で殺していたとも言ってた。自己嫌悪したり自己肯定感が低い人は多いのだろう。だから他人も攻撃してしまうのかもしれない。いろいろ考えさせられました。中高生も観ていたので、どう感じたのか知りたかった。入間でも観て欲しいですよね。