VIEW from BLUE SKY　バイト塾講師の戦い

｢燃えよガンダム｣
店内に入ってまず聞こえた曲はそれだった。




たまには昼飯を自炊しようと思いまして、
近所のスーパーに行って来ました。
隣町に価格破壊な店ができてからはしばらく行っていなかったのですが、
なかなかに気骨あふれるスーパーでして、地元密着のいいお店でした。

「今日は何食おうか。あぁ、冷たいご飯が余ってたからチャーハンの材料でも買おう。
　どうせ何も予定ないし、ニンニク入れてやろう。」
そんなハートフルなモノローグを胸に店に入ると、聞こえてきたのが冒頭の曲でした。


ガンダム。


燃え上がれ、燃え上がれ、燃え上がれガンダム。




全くもって買い物って曲じゃあありません。
ガンダムが終わると･･･




ドラクエ。

戦闘のテーマ。




何でしょう、この店は。
いつから戦う漢の店になったのか。



隣のライバル店に圧されて客層は老人ばかりになったのに。
こんどは強制的に宇宙戦艦ヤマトを聴かせてくる。

このご老人達にイスカンダルに行けと言うのか。
それは、危篤患者にグレイの「ここではないどこかへ」を歌うくらいのタブーではなかろうか。




嗚呼･･･寂しいものですな。
カラッカラの店内に往年のアツいアニソン･･･。

ゴダイゴの９９９のテーマ(曲名忘れた)がかかり始めるころにはレジも済み、
まるで冒険に出かけるかのように店を出ました。じゃにーとぅーざすかぁい。


曲の傾向からするに、奴らは宇宙を目指しているようです。








方向性を見失ったスーパーほど恐ろしいものはない。
それはまるで、終了間際のウリナリのように。