月よみ山路

2008.10.28

カテゴリ：おいしい

栗の渋皮煮をお世話になっている方へ差し上げたらば、お返しにやはり栗をいただいてしまいました。
繰り返しではなく、栗返し。

石川県・松葉屋さんの
　　‘栗むし羊羹’

羊羹・蒸し羊羹を想像して食べると一般のそれとはまた違う味わい。
葛を練りこみ蒸しあげているので、ねっちりとした引きのある餡生地。
たとえて言えばういろうのような。

ちょっと好みは分かれそう。もう一度食べたいかと言われると悩んでしまう・・・かも。
(私の主観ですので、あしからず)

中に入っている甘露煮は結構甘め。栗の旨みが生かされているか微妙なライン。
羊羹が甘くないので相殺して丁度良いのでしょうね。

なんか辛口評価ですが、何処の切り口からもクチナシで色づけされた黄金色の栗が見え、贅沢極まりない一品。

良寛の歌から引用された‘月よみ山路’の名に相応しい色香。
竹の浅い香りが風味を引き立ててます。

まるで、‘笹薮をかき分けて、ふと仰ぎ見た闇夜に浮ぶ宵月’そんな風情あるお菓子。

添加物等は一切使っておらず、自分達も差し上げる方にも安心して召し上がっていただける郷土の和菓子。

色々な番組でも美味しいと取り上げられているようです。
デパ地下などでは手に入りやすそう(コチラの品も高島屋で購入されたモノ)ですので、めぐり合えたときは一期一会(和菓子だけに)と思ってドーゾ。

霜降の時節、行く秋を惜しみつつ味わうのもなかなかオツなものです。

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最終更新日 2011.07.27 23:53:35
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