Frutti della Terra イタリアの台所

2007/08/22(水)18:10

無花果とろり

ぱぱっとお昼(6)

 巷のヴァカンスも終わり、ローマの街にもぼへーっとした人々が徘徊しだすこの時期。休みボケでしょうか、皆さんなかなかもとの生活に戻るのに時間がかかります。そんなもんで、あまり期待せずに市場に出かけたら、嬉しいことに無花果を見つけました。本当の旬の時にしか出会えない幸せ。無花果・・・花を咲かないふりをして実をつけることからついた名前。本当はこっそりと隠れて咲かせているんですって。この果物のとろりとした甘みと、プロシュットクルード(生ハム)の組み合わせは本当に美味しい!塩なしのパンと一緒に、贅沢なお昼。  まだ動物性の凝乳酵素が発見される前、古代ローマ人はこの無花果の葉からとった汁を使ってチーズを作っていたそう。今は動物性の酵素が一般的なのであまり使いませんが、ローマ近郊ではまだこの伝統を守り続ける人々がいます。相棒いわく「野獣のにおいがする」動物性のものと比べて、口当たりがさわやかで酸味が強いのが特徴。 全く関係ないかもしれませんが、無花果はイタリア語で「Fico」。「かっこい~」というのを、「Che fico!」 (なんてficoなの!)と言います。なんででしょ? 参加しています

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