カテゴリ:書き物
2005年2月から北海道経済産業新聞で発表。
http://funahasi.com/dokei/list.php3?yyee=2005&cid=4 だけど、これを書いたのは実は2003年。ほぼ丸々1年寝かせていた。書いたきっかけは、その当時の産業人にしても起業家にしても、ちょっと、棚から牡丹餅とかわらしべ長者という昔話のような偶然を求める風潮が北海道にあって、気に入らないねという話を友人としたところから。 でも、わらしべ長者自体は、物の交換の繰り返しで大きくなるので、世間で思われているような「神仏に祈って安易な交換作業でぼろもうけした」というストーリじゃない背景があるんじゃないかと思って少し調査したのが書き始めの運のつき。そもそも、調べてみて驚いたのが、わらしべ長者には、大本のお話があって、ちゃんと主人公とそのお寺は特定されているのでした。 主人公は落ちぶれた平安時代の武家の子。お寺は奈良の長谷寺の分家の鎌倉長谷寺。 で、ここから、平安における寺院の位置付け、みかんの位置付け、馬の象徴するもの等々、一つ一つ時代背景を調べていき、こういうお話が、時代を経て今の形になったのではないかという類推をしていきました。 で、出来たテキストを友人に見せて、気に入っていただけたので、当時の友人が詰めていた雑誌の何かが落ちた時の穴埋め用にと、友人に渡しておいたもの。 結局、友人は転職してしまったので、そのまま寝かせるのもなんだか勿体無いので、Webで公開してしまいました。 この小説って自分の歴史リサーチ手法の集大成のひとつなので、実は結構気に入ってるんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 19, 2006 09:47:05 AM
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