カテゴリ:修理記録
Self Powered USB HUB に 2.5Inch の USB HDD をつないでも回転を始めないし、認識もしなかった。HUB の電源ランプの点き方は暗く、HUB を PC に繋ぐと明るくなる。もしかして HUB の AC アダプタが壊れている?
出力電圧を調べてみる。2.96V だった。アナログテスタで当っても 3.0V 程だった。直流は出ているらしい?無負荷時の出力をオシロで見てみる。600us 周期のパルスが入っているにしては、随分と平らな波形だ。 「なんだろう、え?フィードバックループの帰還回路が故障?」と難しいことを考えてしまった。実際は 2 次側コンデンサの膨張・液漏れだった。 47Ωの抵抗を負荷に付ける。見た目の定格が 0.5W か 1W 程度のジャンク抵抗を使う。アダプタが正常なら触れないほどに熱くなる。全然熱くならない。出力電圧は 1.5V 程に低下、パルス周期も短くなった。それにしても 1.84kHz なので、普通に考えられるスイッチング周波数より 1/10 ~ 1/100 程低い。 壊れていると確定した。 お好み焼きのへらでこじって開けてみた。2 次側のコンデンサが膨張・液漏れしていた。故障理由は単純だった。 AC 入力側を左にして、もう少しわかりやすい画像 出力電圧がほぼ平らになっていたのは、緑のペイントが付いたコイルと、緑色のコンデンサが DC 出力に入っているのが理由だと考えられる。これらの部品は帰還ループ外だ。 入力フィルタと、出力フィルタが入っている。回路的には丁寧な構成に思える。 基板裏面を見てみる。2 次側ダイオードは 3 端子品を使う予定だったと思える。2 端子、リード部品に置き換えてあった。半田が割れそうだなぁ。2.4Ωとコンデンサで構成した整流ダイオードのノイズキラーも入っている。 交換用コンデンサを探す。日本ケミコン 1000uF 10V KZH が見つかったので交換する。 コンデンサを交換する。1 次側のフィルタコンデンサのケースがプラグの刃の根本に当っているのが気になった。ケースにカプトンテープを貼り付けて絶縁強化した。 動作テストをしてみる。出力に 5V が出るようになった。1 次側に制御 IC が入っていた。型番は不明だった。制御 IC が 2 次側コンデンサ容量減でも波及的な故障にならないよう動作していたのかもしれない。 こじ開けたケースはカプトンテープで開かないように止める。乱暴に扱わなければ、バラバラにならないだろう。何回か一時的に使ってみて問題を感じなければ、長期使用に組み入れる予定だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.04.22 11:22:11
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