カテゴリ:修理記録
リンナイガスファンヒーター RC-333T-1 を実家から引き取った。製造は 1993 年だと思われる。24 年前に製造した機械だ。自分が 23 才の頃に買ったのか。
実家では使用すると母が気分が悪くなると言うことで、稼働は 2 ~ 4 年くらいで、その間は最大でも 30 分くらい使用した後は停止していた。自分が就職した後は、使っているところを見たことが無い。触れてはいけない思い出を伴った困った遊休設備になっていた。 引き取る前は、外装とガス管(とそのコネクタ)に付いたホコリを拭くだけで稼働可能だと思っていた。念入りに見てみると温風吹き出し口にホコリが 1cm 厚程度で溜まっていることに気づく。 ファンガードを外して容易に清掃できる構造には見えなかった。これがガス機器なんだよなぁ。ユーザーが分解清掃をすることは想定していない。分解して不調になった場合の危険性が高い。 ホコリを取って不調になるだろうか?いくつかの想定をしてみる。組み立て時の配線噛み込み・外れ。ホコリが燃焼室に入り込んで発煙・火の粉噴出・不完全燃焼。センサー類の汚損・破損で不完全燃焼や火力コントロール不調。 怖いことしか思いつかない。そもそも 24 年前に製造した電子回路が動くのだろうか?見えているディップ・スイッチの接触は維持されている? フロントパネルの裏にサービス・マニュアル(シート)が見つかった。分解順としては恐らく正しいのだろう。真っ先に見つかり参照するべきシートのはずだ。シートは両面印刷だった。RC-333T-1 サービスマニュアル表、RC-333T-1 サービスマニュアル裏 を読んでみる。エラー・コードの意味、電子回路ユニットの配線、ユニット健全性の判断方法、ディップ・スイッチの設定、組み立て機械図面が書かれていた。ガス経路の弁や燃焼器については特に説明が無い。何がどの機能なのか、自分は十分な理解に至らなかった。あぁ、手を出してはいけない部分だ。 シートを読んで暫く考える。問題があった場合、何が起きるのか、エラー表示はどうなるのか、どの様な異常検出が出来て、出来ないのか。再稼働時に起きそうな問題を想像する。 横に寝かせたときにホコリが燃焼室に入り込んでいなければ良いのだけど... と思いつつホコリを掃除機で吸い込んで除去、組み立てる。 ガス管も再度コネクタのホコリ除去、管の全長に渡り傷の有無を触って確かめる。 コンセントとガス管を繋いで電源 On、ガス管から特にガス漏れの臭い無し。操作パネル表示は正常、一通りのスイッチ操作に期待通りの反応あり。ガス燃焼を始める。恐れていた火の粉噴き出しは無く、強力な温風が吹き出す。燃焼の臭いも特に異常を感じず。動いた。 暫くは監視可能な状態で部屋を 20~30 分暖めて最高室温 16 ℃程度で使うことにする。2 部屋を電気で暖房するとブレーカー容量が 100V 単相 2 線で 30A なので足りなくなるので助かる。 新しいガスファンヒーターとガス管も物色していた。ファンヒーター今なら 1万円 ちょっとで買えますよと店の人に聞いていた。まぁ、壊れたら考えるかなぁ... 再稼働させたガスファンヒーターが壊れた時ってどうなるのだ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.22 09:35:29
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