カテゴリ:電子工作
秋月八潮で「わけあり処分品 超特価!! 単4ニッケル水素電池 4 本 100 円」を買ってみる。パッケージには「※電圧が 1.0V を下回る場合が多数ございます。ご理解の上ご購入下さい。」と書いてあった。
ちょっと奇妙な書き方だと思う。買った直後に端子電圧を測ると 1.0V 未満なのだろうか?自己放電で自然とそうなるよなぁ... と手に取った時に思う。残圧があるのだから、充電すれば復活するさ... と軽く思っていた。 物は MR900AAAだろう。リンク先はリビジョンが一つ上がった MR900AAA1 だ。容量 900mAh、1 本 120 円なので、おおよそ 6 割引だ。先に書くと、4 本合計の電池容量(Ah)が、1 本分に達しないのだ。 端子の汚れなどを見てみる。錆、何かの液体が染みたような斑、粉噴き、変色の様な明らかな異常は認められない。 負極が少しくすんでいるくらいか。この程度なら電池ホルダーの接触圧で、酸化膜を破って導通するだろう。 4 つの電池の電圧を測ってみる。無負荷状態で 0.898V, 0.834V, 0.911V, 0.863V だった。この時は電池に異常があるとは思っていなかったので、油性ペンでマーキングしていなかった。どうもバラツキが有るなぁ。程度の感触だった。 ラベルに書かれたとおり、全て 1.0V を下回っていた。充電を始める。え? 20 分で完了してしまった。デジカメで撮った時刻から算出した充電時間だ。実際はもう少し短い。 「いやいや、端子電圧 0.8V ~ 0.9V なら、1 時間くらい充電するのが普通なはずだよ」と思い、電池電圧を測ってみる。バラツキが有った。どうも変だなと思い、電池に油性ペンで "1" ~ "4" のマーキングをする。 無負荷で電圧測定、次の通りであった。 電池番号: 無負荷端子電圧 (充電 1 回目) 1: 1.336V 2: 1.243V 3: 1.336V 4: 1.333V 2 番の様子がおかしい。M1015B の 1.5V 電池測定レンジ(Z=7.3Ω) で測りつつ、電池電圧を測った。3 分程度測定を続ける。 電池番号: M1015B 1.5V 電池レンジ (Z=7.3Ω) 負荷端子電圧 (充電 1 回目、3 分ほど放電) 1: 1.291V 2: みるみる電圧が下がり 0.570V → もっと下がる。 3: 1.301V 4: 1.296V 充電 2 回目。M1015B 1.5V レンジで放電しつつ電圧測定、次の様になった。 電池番号: 無負荷端子電圧 (充電 2 回目) 1: 1.339V 2: 1.315V 3: 1.371V 4: 1.321V 4 番も怪しい。2 番は 2 分放電で 1.123V, 4 番は 2 分放電で 1.189V になった。 再充電してみる。無負荷で測った端子電圧は次の通り。 電池番号: 無負荷端子電圧 (充電 3 回目) 1: 1.364V 2: 1.341V 3: 1.375V 4: 1.348V M1015B 1.5V レンジを負荷にして完全放電をしてみる。少し目を離した隙があるので、1.0V に電圧が落ちるまでの時間は推定している。推定の方法は 1.0V からさらに電圧が落ちるまでの時間を測定した結果を当てはめている。 番号: 放電開始電圧 → 放電終了電圧, 経過時間 分 (hr), 電池電圧 1.0V になった推定時間 (充電 3 回目後) 1: 1.338V → 0.895V, 52 分(0.87hr), 51 分(0.85hr) 2: 1.298V → 0.403V, 15 分(0.25hr), 5 分(0.083hr) 3: 1.347V → 0.263V, 189 分(3.20hr), 170 分(2.83hr) 4: 1.317V → 0.171V, 35 分(0.58hr), 15 分(0.25hr) 電池容量の概算をしてみる。M1015B はおおよそ 7.3 Ωの負荷、電池端子電圧 1.3V ~ 1.0V がおおよそ有効に使える範囲だとすると、ラフな直線近似と平均計算で 160mA 流れることになる。 番号: 電池容量概算 (充電 3 回目後) 1: 136mAh 2: 13mAh 3: 453mAh 4: 40mAh 合計: 642mAh 電池 1 本分より少ない。何回か充放電を繰り返していれば復活する? 復活目標はこの状態から 4 倍に、値段に見合う分でも 2 倍に、なんだよなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.01 12:05:46
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