カテゴリ:ソフト開発日誌
ハードオフにてデジタルサイネージ用 PC NEXCOM NDiS 166 を 550 円で買う。目的は古い計測器用アプリを動かすプラットホームか Linux を動かす。見た目と手に取った感触は重いアルミと鉄板金の塊だ。重い。
外部コネクタ群から、組み込み用途 PC だと分かる。Tuner アンテナがオプションになっている。もしかしてデジタルサイネージ用?という雰囲気だ。 USB port 群は 2.0 (High Speed) 規格なので、高速 NAS に仕立てるのは難があるだろう。とは言っても、動画編集などをしなければ 20M~40Mbytes/sec 程度の速度で、定期バックグラウンドバックアップ処理は十分にこなせる。 NDiS 166 はマニュアルが手に入る。 自作 PC のマザーボードマニュアルを読みこなせるのであれば、容易に理解できる内容だ。 Windows7 Professional Enbedded ライセンスが付いている。もし、フル機能に近い Windows7 として動けば計測器用アプリを動かす PC かな。 DC12V 6.67A を満足する電源は入手性に難がある(一番入手性があるのが XBOX 用のはず)。USB port を全部使うような状態を想定ていると思われるので、DC12V 5.417A のアダプタを同じハードオフで買う。プラグ形状は合っていない。 3P-3P(+ 3P-2P アドン変換)の AC コードは手持ちのコードと玉突き置き換え用に買う。「Dell PC 用のコードを捨てるなんてとんでもない」という心のつぶやきに従った。 先に稼働状態のスクリーンショットを出しておこう。稼働させた後、Windows Update をいくつかのエラーを克服して済ませた。ネット情報で Windows Update は全て完了できた。コンピュータ名などの設定を変更、HDD を交換してある。エクスペリエンスインデックス値は再取得し、4.9 から 5.1 に変わった。 普通の Windows 7 professional なのかな? まずまずの性能だ。 さて、稼働させるまでの流れに戻る。マニュアルにフタを開けるのに回すネジの説明がある。数が多いのでいくつかの袋か小分けできる小物箱を用意した方が良いだろう。ネジの規格は必要最低限に絞ってある。戻した時に微妙に違って「しっくりこない」という問題は起こしにくいように配慮してある。 メインボードはファンレスで作ってある。大型アルミブロックのヒートシンクは天板に放熱するための熱伝導シートが貼り付いている。Memory は A-DATA 製 4Gibyte で Micron チップを使用(納入仕様指定で作らせた?)、HDD は Seagate 320Gbyte、WiFi は RTL8188CE だった。WiFi アンテナ込みの技適認定だと思うので、これをどうするという話は深く触れないでおく(2.4GHz の波長は 12.49cm, 1/4 波長 3.123cm, 3/4 波長 9.368cm とだけ...)。 ボード上のコネクタ類は次の様な配置だ。GPIO コネクタが興味を引く、マニュアルに説明が有るので、SuperIO か Intel のチップセットマニュアルを参考に使う事ができると思う。 USB2.0 ピンヘッダ、SATA ピンヘッダは狭い筐体内で使う手立てが難しそう。ケース穴加工か、ステイ自作か。 Super IO チップに近い場所にある白いコネクタは機能を特定できず(DMI 情報から J9 TPM option?)。サーミスターを立てた温度センサが 2 箇所あるのは組み込み用途を強く意識していそう。 基板の裏側(半田面)を見るために HDD、外部 IO コネクタ {Serial Port x 2, VGA, DVI, HDMI} のネジ、基板を止めているネジ、ヒートシンクを外す。基板に付いているプラスチックのポストはシャーシに固定されていない。ヒートシンクはポストになっている六角スペーサーネジも外す。 ヒートシンクと CPU, chipset の間に挟まれてる半固形放熱シートが破れてしまった。1~1.5mm 厚のシートだと思われる。新しいシートを準備しておいた方が良いだろう。 何かのベンチマークか Memtest86+ を走らせて温めておくとシートが破れなかったのかは分からず。 上の Memtest86+ は新しい放熱シートに交換してヒートシンクを装着した後で実行している。CPU 温度は 100 ℃に達している。ケースも CPU 付近を中心に熱くなっていた。放熱はできていると思われる。 基板を外して、半田面を見る。こちら側にも放熱ゲルブロックが付いていた。未実装のエリアがあった。未実装となった機能は特定できず。 未実装コンデンサ CE1 が DC+12V in コネクタと接続されていた。ここにポストを立てて、電源供給用の配線を接続する。コンデンサの極性通り + - を接続する。 取り回しが悪くなるのは許容し、背面パネルにあった未使用のアンテナ端子穴を通して電源線を出す。アンテナ端子にバリがある。電線に熱収縮チューブを被せて保護を強化した。 半田鏝が当たりやすい場所なので保護テープを使って養生してある。CPU と chipset 部分は燃えにくいクッキングシートを被せた方が良かったと反省。 BIOS セットアップ画面は VGA コネクタだけ出す様に設定されていた。一番最初の電源投入時は VGA, DVI, HDMI 端子のどれに画面出力があるか、見ることができる様にした方が良いだろう。 USB ポートにキーボード、マウスを接続する。電源を接続し、[F2] か [Del] キー連打で BIOS 画面を出すことができた。ドライバ組み込みなどの設定・手続きは無いので UEFI ではないと思う。 起動時の beep 音は独特だ。単音の「ピッ」ではなくて、「ピッ ピッ ピ ピ ピ」「ポッ」と何回か連続的に鳴る。 BIOS 画面操作中も「ポッ」「ピッ」とある程度の間を開けて、操作に関係なく鳴る。watchdog なの? Windows7, lubuntu, memtest86+ 動作中は鳴らない。 色々と弄らず、まずはそのまま Windows7 professional 起動に進んだ方が良い。特に SATA I/F の Interface は IDE のままにする。AHCI に変えると起動途中でブルースクリーンになる。 Windows が起動するまでの間、AC アダプタの入力側で測った最大の消費電力は目視で 38W だった。起動後何もしていない状態では 11 ~ 20W の間を推移する。 USB ポートから引き出す電力を Self Powered HUB で分担すれば、12V 5A (65W) クラスの AC アダプタでも稼働可能だと思われる(48W クラスはピーク許容有りかな)。 BIOS setup で PXE network boot と USB memory に格納した (ubuntu 派生) lubuntu を起動できるように設定できた。Memtest86+ も同様の方法で起動できる。CSM (Compatibility Support Module) 設定は無かった。 lubuntu で採取した構成情報は次の通りだ。
COM port 1(A) は Super IO, COM port 2(B) は PCI(e) device ?詳細を確認していない。 リカバリーイメージ作成も兼ねて Clonezilla を使って HDD(320Gbyte) → Clonezilla image → HDD(1Tbyte) という流れで複製を作成した。1Tbyte の HDD に入れ替えた後、Windows を起動できた。特殊な情報埋め込みは無さそうだ。 HDD に格納されていたコンテンツを探ってみる。個人医院とテレビ局のアニメ番組宣伝用の画像と動画があった。チュートリアルコンテンツもあった。コンテンツ作成もパッケージにした貸し出しに使われていたのだろうか? Linux 用にもう 1 台! ハードオフに出向く、自分は 2 台のうち 1 台をジャンク箱から手に取っていた。「うわーん、無くなっていた!」 まぁ、そうだよなぁ。動きそうと分かれば持っていくよなぁ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.09 09:04:31
コメント(0) | コメントを書く
[ソフト開発日誌] カテゴリの最新記事
|
|