|
カテゴリ:お出かけ・買い物
ST Telemedia (STT) Tokyo1 だと思われるデータセンター建屋が見えてきた。既に左手に Google Inzai Data Center が見えている。歩いて辿り着いた順を少し入れ替えて、この STT Tokyo1 と兄弟である STT Tokyo2 のことを先に書く。
![]() ST telemedia Tokyo1 紹介ページだと STT Tokyo1 は稼働中、STT Tokyo2 は外回りの様子からするとまだ建設中だ。 自家発電機の排煙塔だと思われる構造を包む覆いはタイミングチャートをデザインにしたのだろうか。今時の論理回路設計者ってタイミングチャートを使っているのだろうか?チップ内はほぼ言語で書かれた論理・ステートマシン設計をしていると思う。タイミングチャートを使っているのはチップの外部信号を担当する設計者くらいだろうか。 覆いは単なるアートデザインでは無さそうだ。恐らく排煙塔から出る騒音を軽減する役割がある。高速道路の防音壁に見られる格子構造、穴が開いた波型板を使用している。ここでは、格子構造だ。 うるさそうな構造を見せないというのも心理的効果が高いはず。テラスに置いたチラー(室外機)の頭が見えるのはマイナスかな。避難テラスの役割もあるから高く出来ないか... 火災発生時、20人くらいがこのテラスに避難するのだろうか? STT Tokyo1 の向こうにある STT Tokyo2 の脇に行ってみる。引き込み線とか周りの様子からすると、地下ケーブルで特別高圧変電室と接続している。蓄電池設備あり、変圧器の磁歪音が聞こえてくる。完成間近、既に Tokyo2 建物は生き始めている。 ![]() やっぱりデータセンターの変圧器だよなぁ。「ビー」というブザーの音に近い高調波を多く含んだ音が聞こえてくる。3 相交流を整流するとコンデンサ無しでも途切れが無い直流を得られる。Active PFC とか入れていないのかなぁ。精々単純なフィルタリアクトルくらい? オイルタンク工事は建設会社が同じでも別の看板を使うのか。法的扱いが違うのかな。タンクらしい構造は見つけられなかった。 ![]() タンクと態々言うからには、見えないところに大きな構造が有るのだろうか? STT Tokyo1 で計算してみる。32MW (3.2万kW) の電力供給能力が有るので、単純な計算で建屋全体で 80MW (8.0万kW) 位消費するはず、これを数日バックアップできる程度の自家発電ができると仮定して計算してみる。 Google 先生の力を借りる。5MW (正確には 5,000kVA) クラスのディーゼル発電機の重油消費量が 0.260kL/MW/h なので、これを並列運転にて 80MW、72 時間運転すると 0.260kL/MW/h x 80MW x 72h = 1,497.6kL (約 1500kL) (円形タンクで直径 12m、高さ 15m ほど) になる。うーん、現実的ではないか... そうするとバックアップ時間 18 時間程度として、油量を 1/4 にすると 375kL (円形タンクで 直径 8m, 高さ 8m 程度のタンク) か。 どこに巨大なタンク(油槽)が有るのだろう?保守、給油、燃料ライン、建物重心の都合を考えると 1階 か 地下か。タンク火災になったら、まるで火炙りになる様にデータセンターが燃える? Google Inzai Data Center の話に戻る。他のデータセンターに比べて端正な外観になっている。一目でわかるように Google ロゴカラーのアクセントを入れてある。 ![]() Google Inzai Data Center 入口 Google Street View フロアか非常用発電機の冷却配管だろうか、建物の階数に比べて多い配管が建物側壁に伸びる。徹底した多重化冗長設計を思わせる。パイプラックに予備スペースがあるので、新設あるいは作り変えも考慮してあるのだろう。 手前にあるバス停は京成バス千葉セントラルの鹿黒循環線(鹿黒環状線という表記もある) ビジネスパーク ノースだ。 (2026/07/23 追記訂正) 鹿黒(がぐろ)循環線の様子を退勤時間帯で観察してみた。バスの前から後まで乗客が立つほどに混んでいることがわかった。下の画像は路線途中 18:22 頃に千葉ニュータウン中央駅に向かうバスを撮影。 ![]() Google Inzai Data Center の裏手に回る。栗畑だ。元々の印西の風景だ。データセンターの裏側に千葉ニュータウン開発前の昭和の風景が残っている。 ![]() 千葉ニュータウンが開発されなければデータセンター群も建てられなかったのだろうか?地の利は複合的だ。千葉ニュータウン開発により、台地故の不利な水利は解消された。中央を通る国道 464 号線も、アクセス性向上と通信回線確保に繋がる。成田空港は海外との距離を近づける。新京葉変電所は建設当初は千葉、茨城、福島の火力発電所群、茨城・福島・東北の原子力発電所群の電力を東京に中継する拠点だった。1 企業の銀行や保険の計算センターを集約する構想は有っても、世界を相手にするデータセンター適地だという構想は無かったと思う。 Private Property (直訳: 私的財産、意訳: 立ち入り禁止) ですか。データセンター地域全体で英語表記の敷地境界標識が目に入る。 ![]() 外国人を良く見る地域だ。英語表記は常識なのだろう。国道 16 号線から近いのも理由だろう。国道 16 号線は海外輸出を目的とした中古・スクラップの自動車・重機の集約オークションヤードが並ぶ。外国人グループによる車の窃盗、荒しという話はよく聞く、残念なことである。データセンターも銅・アルミの宝庫だ。狙われやすい。 2基の大型水タンクと1基の小型タンク(これも水?)が並んでいた。そのうちの一つに MWT1 (Main Water Tank 1 ?) という塗装がされていた。 ![]() 大きさが画像では伝わりにくい。タンク一つは埼玉県内高崎線の北側あるいは東部伊勢崎線東部動物公園以北の町に上水を配水する施設にあるタンクと同程度か一回り小さい程の大きさだ。2 ~ 3 万人程度の町に必要な規模だ。それが 2 基(+1 基)、冷却水も多重化冗長設計をしている。大きさが違うものを配置しているのは、何かの災害の時に「同一構造は同じように壊れて冗長構成をなさない」という設計思想が有るのかもしれない。 後ろに写る楕円形の開口を持つ排気塔は発電設備の煙突だろうか?大小合わせて ( 3 x 2 ) + 8 x (3 x 2) + (2 + 1 + 1) + (2 + 3) = 63 本立っている。これも多重化冗長設計を徹底している。独特な形は消音設計のためであろうか。パイプ途中にサイレンサーが入っているのか。 変電設備も大がかりだ。なんだな、大人の事情もあって、奥側の画像は無しである。Google Map の上空写真でその構造を確認してほしい。奥にも 2 基の大型変圧器を備える。 ![]() Google Data Center Inzai の変電設備 - Google Map GIS で構成した受電開閉設備と母線、露出設置の変圧器で構成されている。良く見る工場の受電設備と比べると違和感というか、設備が大きい感がある。次のように想像している。66kV x 2 回線、154kV x 2 回線、計 4 回線を受電する設備になっていると思われる。 ![]() 66kV は地上送電線を地下に引き下げて接続、154kV は全て洞道を通った接続だろう。 絶対に止まらないという思想でこの様な設備になっているか、段階的に 66kV 受電から 154kV 受電に移行して、そのまま 66kV 設備を残したのだろう。災害時に「どの非常食から食べたらいい?」という AI に対する問いかけが有っても、レスポンスを返すという意気込みだ。 ここまで徹底するなら、鉄構あるいは複数の小型鉄塔か柱で避雷設備を配置しても良さそうな。完全 GIS (タンク) ではなく、一部の高圧配線が露出している。自然は弱い部分を目ざとく見つけて突いてくる。 データセンターの隣でヤギが雑草を食べていた。AI に「雑草取りにヤギは役立ちますか?」と聞いたらどう答えるだろうか?ヤギはひたすら雑草を食べている様に見える。ロボット草刈り機よりも早いかというと... いや、この景色に ![]() データセンター周辺で私設のハンドホール(マンホール)を良く見る。ふつう道路の埋設物は自治体、電力・ガス・水道・通信といった公共企業が敷設する。colt は Data Center Seivce を提供する会社の様だ。 ![]() Colt Private Hand Hole - Google Street View 自治体が共同溝を建設するのを待つより、道路に私設の管路を建設するのが印西市の事情の様だ。リニア新幹線の様に自然破壊だ、水利毀損だといった話は今のところ無いにして、企業が町を弄っている。令和の企業城下町と言えるのかも。 あの引き下げ線がある鉄塔かなぁ。Google Inzai Data Center, STT Tokyo1, STT Tokyo2 のどれかか、全てに電力を供給する接続点を持つ鉄塔は。 ![]() Google Inzai Data Center 接続送電線の地中引き下げ? - Google Street View 左手側(北側)が下流、右手側(南側)が上流になっていて、上流側の送電線が太くキラキラしている(画像では見えにくい)。データセンターが必要とする電力に合わせて引き直したのかな。66kV 送電線にしては目いっぱい太い線だ。重い 66kV 送電線を配架したために、154kV 送電線の腕木は有っても重量制限で使えなくなったのかも(前後の鉄塔には 154kV 用の腕木が用意してある)。 それでも 154kV で下流側を延ばして、鹿島か新佐原変電所に繋げる未来も有るのだろうか?え?東海第二原子力発電所が到達先? 一連の日記リンク
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.07.29 03:07:50
コメント(0) | コメントを書く
[お出かけ・買い物] カテゴリの最新記事
|
|