TGS 見学 - 据え置きは Windows PC の勝利なのか?
東京ゲームショーに行ってきた。据え置き機が変わる久しぶりのショーだ。だけど、そこで感じたのは Windows PC が普通に存在していることだった。携帯ゲームが中心的な存在になりつつあるのは予想の範囲だった。一方で、Windows PC が違和感無く受け入れられている光景をよく目にした。かつては会場の隅で済まなそうに、「Windows ゲーム如何ですか?」とブースを設けていた。あくまで個人的な感触ということで、統計を取っているわけではない。会場で見た様子をまとめてみる。項目Windows PC ゲームゲームコンソール筐体Dell, HP などの 事務用スリムリビングに馴染むデザインコントローラマウス、キーボード専用コントローラ画面17-19in LCD大画面テレビゲームMMO, FPS などレース, 格闘, シューティング遊んでいるお友達小学校低学年の子を良く見る大きいお友達混雑度それなりに楽しめる人だかりで待ち撮影許可自由No Photo!開発国/地域中国,韓国,台湾,日本日本が主ハード値段7-10 万円セット2.5 - 7 万円ソフト値段お試しは無料からも少なくとも 5000 円位から? XBOX 360 は別かも要するに、PC そのままを結構小さい子供たちが、受け入れて楽しんでいることだ。FPS もあるけど、アジア風でどこか絵作りやルールが抜けている。プレイヤーが、まるで落書きの様な紙切れで表現されていたりする。ノンビリとした世界観とか、システムの中を適当に楽しめる。Microsoft が XBOX360 で苦戦を強いられている話を聞く、しかし、実は Windows で圧勝を収めつつあるのかもしれないと言う思いがよぎる。しかも、気付いてみれば、開発競争では国際的・圧倒的パワーが押し寄せている。PC は今のヨミ・カキ・ソロバンの基礎だ。子供がゲームで馴れて、徐々に Word, Excel, PowerPoint, Outlook, Internet に入っていければそれでよい。言葉を借りれば「いつか、Excel のアイコンをクリックしてもらえる日」を期待できる。もちろん、かなり薄い期待かもしれないけど、可能性 0 のゲームコンソールよりはマシだ。ゲーム専門学校のブースにも足を向けた。絵はショボくても良いから、もう少し「生き生きとした」動き、接触、相互作用、表情、システム変化を実験してほしいと思う。真面目に物理演算してみるとか、感情の制御、数値化に挑戦してみるとか、マップやシステムの変化に許容あるシナリオを練ってみるとか。あるいは、身近な世界だけど気付かない、入れない場所や、知らない世界に飛び込める、そんな実験をして欲しいと思う。スタイリッシュなデザインも、奇抜なコントローラーも、圧倒的な性能も特異性を印象付けてしまい、いつの間にか、ありふれた PC が親しめるゲーム機になっているかもしれない。