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カテゴリ:本・CD
池波正太郎が語る男の作法・・・日常の様々なシーンで参考になる一冊!!最近、池波正太郎の歴史小説を何冊か読んでいる中で、歴史小説とは異なる本も気分転換に読んでみるかと思い手にとったのが、この「男の作法」。かなり長年にわたり売れ続けている本のようですね。この本は、作者の人生を通して体験したことを語りおろした内容になっており、対話ベースで綴られているので、あたかも居酒屋かどこかで大先輩と飲んでいる時に交わされる話のように感じられます。 それが、嫌味や押し付けがましくなく頭にスーッと入ってくるのは、池波正太郎という大作家だからという理由だけではなく、本の冒頭にもあるように、『かっての男の常識を語ったもの。所詮、私(作者)の時代の常識・・・』とか、『どうか、年寄りの戯事とおもわれ、読んでいただきたい。』というスタンスにもあるように思われます。 肩肘張らずにリラックスして、大先輩の話に耳を傾けると自らの人生に役立つエッセンスが散りばめられていると感じられるでしょう。語られるテーマも多彩で、鮨、天婦羅、蕎麦の食べ方やビール、お酒の嗜み方から、家族、結婚、浮気、ファッション、組織、人事、マイホーム…ほか盛りだくさんです。 全編とおして背景にある考えは、1つは、この世に生を受けた瞬間から『死』に向かって生きているということ。もう1つは、人間とか人生とかの味わいは、理屈で決められない中間色にあるんだ。という考えです。 本自体は、単行本でページ数も200頁ほどなので1日でさらっと読みきれる内容ですが、手の届く身近な場所に置いておき、時々、読み返したい本ですね。若い男性も、中年男性でも年齢を問わず読んで楽しめる内容ではないでしょうか。もちろん、タイトルは『男の作法』となっていますが、女性が読んでみても男を知るうえで参考にりそうですね。それではまた…。 男の作法 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 4, 2009 09:59:20 AM
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