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2021.07.07
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感想


 まさか海馬でインスリンが作られているとは思わなかった。脳とそれ以外の臓器とでは全く違うホルモンが働いているという思い込みに支配されていたわ。以下の経鼻吸引でインスリンを服用すると、臭皮質からインスリンが吸引されて、15分後に記憶力が向上するらしい(p.117)。ほんとかな?ラット海馬の神経幹細胞を糖尿病ラットの膵臓に移植すると、糖尿病が改善したらしい(糖尿病ラットの神経幹細胞では改善なし)(p.115)。ほんとかな?


経鼻吸引用インスリン、​MannKind Corporation製Afrezza®

内容紹介


発見から110余年、いまだ有効な治療法も薬もなく、日本人にとって深刻な問題となっているアルツハイマー病は、もう一つの国民病である糖尿病と、きわめて密接な関係にあった! 神経科学の第一人者が「記憶物質」としてのインスリンの作用を明らかにし、海馬が冒され発症するまでの「負の連鎖」を根本から断つ新しい治療戦略を提言。実際にどうすれば予防できるか、治療効果が期待できるのはどのような薬なのかも具体的に示す。
(​講談社BOOK倶楽部​より)

インスリンはインスリン受容体基質(IRS)に作用し、細胞内へ情報伝達している。
脳はIRS非依存で糖を取り込むが、IRSカスケードによってGLUTを誘導したほうが、糖取り込み量が多い。
アルツハイマー型認知症では、IRS-1が不活性化されており、GLUT誘導が阻害されている。

糖尿病になると、インスリン分解酵素(IDE)の活性が低下する。
高インスリン血症ではIDEがインスリン分解に手を取られるためである。
IDEはアミロイドβタンパクをも分解可能であるため、糖尿病者は病態の進行を早める。(p.122)


鬼頭昭三(2017), p.121, "図5-3 インスリン受容体作用のリレー"を転載


インクレチンは、小腸が刺激されることによって分泌される消化ホルモンの一種。
主に膵臓のβ細胞へ作用し、インスリン分泌を促進する。
インクレチンはグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の2種類ある。
GLP-1の機能は様々な機能を有し、低血糖を起こしにくいことから、GLP-1受容体作動薬(リラグルチド[商品名: ビクトーザ]、エキセナチド[商品名: バイエッタ, ビデュリオン]など)に期待が高まっている。
(GLP-1はDPP-4にすぐさま分解されるため、薬剤はDPP-4によって分解されずらい性能も持つ)
GLP-1受容体は、海馬、大脳皮質を中心とした大型の神経細胞に発現している。
GLP-1は膵臓ではβ細胞を、脳では海馬の神経細胞を増殖させる(p.197)


鬼頭昭三(2017), p.194, "図8-2 インクレチンの多岐にわたる膵外作用"を転載


鬼頭昭三(2017), p.198, "図8-3 インクレチンの神経細胞への作用"を転載





アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム【電子書籍】[ 鬼頭昭三 ]
出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2017/7/19)
発売日 ‏ : ‎ 2017/7/19
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 224ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4065020255
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065020258
寸法 ‏ : ‎ 11.4 x 1.1 x 17.4 cm





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最終更新日  2021.07.07 20:54:26
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