高校から山岳部で山登りをはじめたんだ。
今も近くの山に子どもと登ったりしてるよ。
練習は厳しかったな～。
２０～３０Kｇぐらいの荷物を背負って走っていたんだ。
その頃は学校に弁当を２個持って行っていたんだ。
やたら、お腹がすいてね～。もちろん、朝は食べてるんだけどね。
２時間目の休み時間に１個食べてたよ～。
登山は経験のスポーツなんだ。
経験豊富な先輩から学び、それを今度は後輩に教えていく。
山に登って、降りるだけじゃないんだよ。
事前に計画準備して登る技術も大切なんだけど、後退したり、
救助したりするといった技術や知識もすごく大切なことなんだ。
アクシデントが起こった時に、迅速に適切な対応ができるように、
先輩から学び後輩に教えていくスポーツなんだ。
周到に計画準備して行っても、危険と判断した時は、「退く」ことも
自分や仲間の体調が思わしくない時は、絶対無理をしてはいけない。
「引き返す勇気」が大切なんだ。
ちょっとした油断や判断ミスが、大きな代償を支払う事に繋がる・・・。
毎年、山での痛ましいニュースを聞くよ・・・。
「近さと高さ」を間違えている人が多いんだ。
道路が整備されて、山奥まで自動車で行くことができるから、
ずいぶん近くなったと錯覚してしてしまう人が多いんだ。
でも、どんなに簡単に行けても、車を降りた先は、
高い山だということを忘れちゃ駄目なんだ。
天候が急変したり、道に迷ったり・・・。
たくさんの危険が待ち構えているのだから。
世の中が、どんなに便利になっても、自然の怖さは変わらない。
