厳寒の富士ヶ嶺、一夜明けて・・・
今週もまた格別に忙しくあわただしい週だった。色々ありすぎて、何が大変だったかが手短に書けない。とにかく濃い一週間だった。土曜日の午後は講演に登板して、その後、夜にかけて電話会議。震災を機に始まった東北との縁は、その後もどんどん広がり深まっている。さて、土曜日の夜。水汲みもあるので、とにかく山荘へ。当初、長男Dと行く予定だったが、もろもろあって今回は単独で行くことになった。夜中のドライブも悪くない。というか、かなり好きだ。高速を走りながら、一週間の色々なものが頭や体から後ろに抜けていくような感じになる。22時頃に富士ヶ嶺に到着。かなり寒かった。道路は凍結していなかったが、道の脇やちょっとした日陰にはかなり雪が残っていて、しかも凍って硬かった。その硬い氷の塊を砕いて水栓を開け、階段の氷の山もスコップで除去して、一汗かいてようやく室内へ。冬場の山ン中は本当に骨が折れるなぁ。とりあえず一服。先日、友人のMさんからご紹介いただいたHORIGUCHI COFFEEの豆を早速使ってみた。いい感じ!コーヒーを飲みながらあれこれと考え事をしたり、「はなそう基金」関係の仕事などをしていたら、深夜になった。気が付いたら、外はマイナス9度。関東でも標高1,000メートルになると、東北沿岸部と同じくらい寒い。そういえば、夏場に生えている草木もけっこう似通っていたなぁ。深夜1時を過ぎたので、軽くシングルモルトを飲んでから就寝。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆日曜日の朝。いつもは早起きだが、かなり疲れがたまっていたらしい。目が覚めたらもう7時をまわっていた。山ン中は静かだから、深く眠ったのかも。しかし、とにかく寒かった・・・。太陽はもう昇っているのに、気温はまだマイナス9度。散歩するかどうか、ちょっと迷った。躊躇しながらドアを開けて、エイっと外に出てみると、富士山の上に太陽が見えた。青空にすがすがしく輝いていた。「おおっ、これは美しい!」思わずカメラを持って坂を駆け下り、隣地の牧草地のあたりから富士山を激写。夢中になって雪の野原に腹這いになって撮った。部屋に戻り、朝食。一人なので、簡単にリンゴで済ませた。といってもこのリンゴ、知る人ぞ知る陸前高田の「米崎リンゴ」。米崎リンゴは、蜜の入り方が本当にすごい!ものによっては、切ってみると半分くらい蜜だったりする。JA岩手の情報によると、「米崎地区は日照時間が長く晩秋まで気温も高いことから、木に成っている期間が日本一長くたくさんの蜜が入ります。」(http://www.ja-iwate.or.jp/iwatenosyun/1211/index.html)・・・とのこと。今朝食べたものは、いわゆる出荷用のものではなく、形が不ぞろいのために地元の人々の間でおすそ分けされたもの。それを先日少しいただいた。シャキッとした、いい朝食になった。その後、再びHORIGUCHI COFFEE。山荘の静かな朝のコーヒータイム。光を浴びて流れゆく蒸気に時間の流れが投影される、大好きなひととき。2時間ほど、集中してもろもろデスクワーク。「はなそう基金」関係の仕事は週末にまとめてやっておかないと・・・。生産性の高い朝になった。帰路は、河口湖方面に行かず、139号線を富士宮方面に南下して、72号線から富士山スカイラインを通って御殿場にまわるルートをとった。新5合目に上がる道は、冬季は閉鎖。しかし、2合目をそのまま抜けるように走れば爽快だ。裾野市に入ったところで、「水ヶ塚公園」で一服。宝永山が目の前に・・・。このアングルは、富士山北西の住民としては見慣れない光景だ。富士山はどこから見ても飽きることがない。公園の端のほうに、雪に埋もれた林地一帯を生かした「雪遊び広場」が出来ていて、親子連れで結構にぎわっていた。なるほど。公園の標高は1,500メートル。首都圏でも、ここに来れば春先まで手軽に雪遊びができそうだ。そりを手にした子供たちが、元気にさわいでいた。ちょうど昼頃だったので、レストハウスに入ってランチにした。十穀米を使った「富士山カレー」を注文。ううむ・・・。な、なるほど。富士山カレーか・・・。もう一工夫したほうが良さそうな気もするが、まあ、カレーそのものはいわゆる業務用のビーフカレーで美味しかった。(業務用は即席でもおいしいんです。昔ちょっと、その関係の仕事もした記憶あり)一面の雪に反射されて輝く白い日光を浴びながら、公園を後にした。御殿場をかすめて北上、東富士五湖道路に乗り、中央道に合流して帰った。昨夜河口湖インターを降りてから、半日でちょうど富士山を一周した形だ。短い滞在だったが、良い時間を過ごせた。ありがとう富士山! ----------------------------------※「はなそう基金」「Komo's英語音読会@陸前高田」関係は、こちらをご覧下さい↓ http://www.lets-talk.or.jp/category/english-school/