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テーマ:夢を叶える人になる(1192)
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『父と子と』 第9節─不二親子─ 不二角 ──というのに、息子はそこでドアを指さして、私に言った。 「お父さん──」 (バカ者──っ!) 私は深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。 そもそも、息子は「お父さん」などと殊勝に私を呼んではいない。息子は私には「パパりん」、兄たちと話すときは「すぼしくん」、友人たちには「小角氏」という呼称を使い分けしているのを、使い分けされる側の私は知っている。 つまりは、その三つのどれもが世間的にヘンな呼称であるのを、彼は認識しているのだ。 ゆえに、他人に自分の所属を知らしめるためには、一般的な呼称を使う必要がある。 すなわち、息子は今、この男性に自分の所属先を知らしめたいのだ。 なぜだろう。 40階のドアが開き、息子は「同業者」に悠然と目礼して出て行った。 そーか、この男は息子の知り合いでもあったのか。 ともかく、ストレスは、よくない。血圧を上げる。この男よりも高血圧なやつに、私は絶対なりたくない。 私は「では・・・・」と「同業者」に会釈した後、「同業者」の左側1mほどの位置に立っている、終始うつむき加減であった若い女性にもさりげなく頭を下げた。私は礼儀正しい男だ。 降りてみて気がついたのだが、息子が壁に寄りかかり、腕組みして私を見つめていた。 私は黙ってにらみ返した。 息子に向かって、私は「ばかっ!」と言ったことがない。 私たちはただただにらみ合うのだ。 36歳はもはや「ガキ」ではないはずだが、「政財界」だの「霊界」だのというこの「界」が付きがちな世界では、36とは「七五三」だ。ガキなのだ。腹が減った。 さー、生ガキを食べてやるっ! ─つづくよ─ 本日の日記---------------------------------------------- 金土日と、担当の編集者の方が急用で不在ということです。 お互いの生存確認が日課になっている同士、月曜日にメール再開とはさみしいですね~などと言い合っております。仲いいです(笑)。 この編集者の方に、このような件名のメールをいただきました。 すなわち、『地名・学校名について』 これによると、代表の方と編集の方とのお話し合いにより、地名について、文章中の特に細かい地名は変更になるようです。横浜、神奈川などの広域の地名はそのままでOKだそうです。 つまり、具体的にはバス停・学校の名称など。これは当て字で大丈夫とのこと。 要するに知っている人が読んだらわかるけれども、まったく知らない人がインターネットで検索してもその正しい場所にヒットはしない、ということが狙いだそうです。どこにもヒットしない漢字にする必要はなく、横浜の、その本当の場所にヒットしなければOKということです。 そういうわけで、小夜子はまず、登場人物が進学する中学の「当て字」を、頑張っていくつか考えてみた! 編集者の方はすぐさまメールを下さった! 「すみませんが、ほかのなにかでお願いします。 あんまり頭よくなさそうな印象です。音をそのままにする(当て字)か、雰囲気をそのままにするかんじで、頭よさげなイメージ、でお願いします」 好きだ・・・・編集者さん・・・・。 惚れたよ・・・・。 【本日の小夜子からのお願い】 関西文化圏にお住まいの方、また関西弁のネイティブの方に伺います。 アキラのセリフ「なー、おれ、みんなのこと愛しててん」 ↑これは一見“過去形”なのですが、意味的にはOKですか? 本来、「なー、おれ、みんなのこと愛してるよ」という現在形の意味で入れたいのですが、文法的に合っているでしょうか。こういう言い方もアリ? 皆さま違和感なく使っていますか? ご存じの方、どうかよろしくご指導ください。 明日は●編集は神の業●です。 もしなにか出版や編集などの作業に関して更新して欲しい議題をお持ちでしたら、なんなりとコメント欄かメールにてお知らせくださいませ。 小夜子に力を! ◆お読みいただけたら人気blogランキングへ 1日1クリック有効となります。ありがとうございます。励みになります! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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