庶民のささやかな愉しみ
桃の頂き物。うれしい。一番好きな果物です。桃が手に入ったら作ってみたい飲み物がありました。桃ワイン。本には“まるごと一個桃を瓶に入れて白ワイン注ぎ一晩置いておく。実は味が抜けているので食べるのはお勧めしない”と書いてありました。そんなのもったいない!とあきらめていたのですが良いことを思いつきました。皮と種の周りだけを漬けてみよう!思った通り、とっても美味しく出来上がりました。桃色に染まってきれい。捨てる所を有効活用。得した気分。庶民のささやかな愉しみ。桃を見て思い出した事をひとつ。小さい頃、母と一緒にお買い物に出掛けたら果物売り場であまりにも桃が美味しそうに並んでいたので隠れてほっぺたにすりすりしたら桃の産毛が顔中に刺さり痛くてたまらなかったのに悪いことをしたという罪の意識と葛藤しながら痛さをこらえていたことを思い出しました。今、思えば笑っちゃいますが幼心には大きなことでした。桃の産毛のちくちくと心のちくちくが懐かしいです。