2009/01/13(火)22:01
『グラニテ』永井するみ
最愛の娘。大切な恋人。二人の出遭いが母を女に変えてゆく…。母43歳、娘17歳。一対一の女と女。親子の衝突、破壊、そして再生の物語。
“グラニテ”とは氷菓子のことで、シャーベットより粗くざらめのような感じらしい。凍る寸前で撹拌を繰り返して作るので、大変手間がかかるようです。
10年前に夫を亡くし、聞きわけの良い娘・唯香と二人で暮らしてきた万里。年下の恋人と唯香が出会ってしまったことで、女として娘に嫉妬する。
セクションごとに母から見た世界と娘から見た世界が交互に表現されていくので、読みやすくて引き込まれてしまい、ついつい寝不足に
母娘関係・男女関係がまさに、グラニテを作る過程のようでした。
「手間がかかる」=「時間がかかる」ってことかな?
人間関係は簡単には構築できないんだよ、グラニテと同じで。