2022/01/17(月)20:07
『ウナノハテノガタ』大森兄弟
「螺旋プロジェクト」第7弾。
大森兄弟は初めてです。
兄弟で一つの作品を作る作家さんって
いままでいたかな?
いくら兄弟とはいえ、
別々の人格が同じ作品を制作するなんて。
共作とは違うでしょうね。
どうやって書いているのかな?
大森兄弟の制作過程が気になってしょうがない。
今回は太古、日本でいえば縄文時代より昔、
旧石器時代より遡る感じですね。
海の民「イソベリ」は豊かな海の潮溜まり近くに住み
漁をしなくても、潮溜まりにやってくる豊富な魚を食べて
幸せに生きていた。
「死」を知らずに。
体が動かなくなって、呼吸をしなくなったら、
船で近くの島へ連れていかれる。
そこで鱗が生えて、ひれが出て、魚になって生きるという。
だから、イソベリは怪我をして、
体を痛めても全然不安にならない。
「死」と言う概念がないから、
体を大事にしない、
命を惜しまない。
これは幸せなことなのかな?
ウナノハテノガタ (単行本) [ 大森兄弟 ]