本ちょこっとかじり虫

2022/01/17(月)20:07

『ウナノハテノガタ』大森兄弟

ア行作家(42)

「螺旋プロジェクト」第7弾。 大森兄弟は初めてです。 兄弟で一つの作品を作る作家さんって いままでいたかな? いくら兄弟とはいえ、 別々の人格が同じ作品を制作するなんて。 共作とは違うでしょうね。 どうやって書いているのかな? 大森兄弟の制作過程が気になってしょうがない。 今回は太古、日本でいえば縄文時代より昔、 旧石器時代より遡る感じですね。 海の民「イソベリ」は豊かな海の潮溜まり近くに住み 漁をしなくても、潮溜まりにやってくる豊富な魚を食べて 幸せに生きていた。 「死」を知らずに。 体が動かなくなって、呼吸をしなくなったら、 船で近くの島へ連れていかれる。 そこで鱗が生えて、ひれが出て、魚になって生きるという。 だから、イソベリは怪我をして、 体を痛めても全然不安にならない。 「死」と言う概念がないから、 体を大事にしない、 命を惜しまない。 これは幸せなことなのかな? ​ ウナノハテノガタ (単行本) [ 大森兄弟 ]​

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