2022/03/23(水)19:41
『異邦人(いりびと)』原田 マハ
原発事故の放射能汚染から逃れるため、
京都に滞在することになった妊婦の菜穂は
銀座の画廊の専務の妻で
実家の美術館の副館長でもある。
菜穂はそこで出会った新人画家の作品に魅せられる。
前半は葵祭や祇園祭など古都の様子が描かれるが、
後半はサスペンスのような展開になる。
よそ者を受け入れない京都だが、
逆に菜穂を受け入れる懐の深さを感じる。
祖父が芸妓に産ませた子を
息子に認知させ息子夫婦に育てさせたのが菜穂。
出産後、育ててもらった母に向かって
「あなたの孫じゃない」と言い切るのは、
ビックリした。
父と思っていた人が実は兄だった訳です。
祖父の浮気の方がショックだと思うけど。
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