2022/05/28(土)19:53
『正欲』朝井 リョウ
難しい問題を投げかけられた気がする。
多様性の時代と言われているが、
自分と違う性的志向を
想像することはできるけれど、
理解することはできない。
結局、法律はマジョリティの考え方でできているから、
マイノリティの人を犯罪者にしたり、
精神異常者と決めつけたりできてしまう。
社会と一切繋がりのない人を「無敵の人」と言うらしい。
他者と繋がりを持つことは生きる救いになるのだろうか。
「顔面の肉が重力に負ける」
という表現が何回も出てくる。
諦めの表情だろうが、うまい言い方だと思った。
正欲 [ 朝井 リョウ ]