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Aug 14, 2005
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別にメタリカが好きなわけでも、メタルを聴くわけでもないけれど、友人に誘われて『メタリカ 真実の瞬間』というドキュメンタリーを観にいった。
完全に外野の人間である僕としては、マッチョな外人が「ファック・ユー!」とか、「マザーファッカー!」とか言って乱闘になるのを期待していたりしたのですが、まったく予想外の印象を受けました。
昨今、流行のバンドのドキュメンタリーのようなドロドロしたものは一切、感じられません。バンドメンバーたちは、始終ぶつかり合っていますが、何だか健全。
健全…? というか、子供の喧嘩としか思えない…。
主要人物はヴォーカルとギターのジェームスと、ドラムのラーズ。とにかく、バンドの命運を握ってる、この二人の言動がずーっと衝突している。
バンドが空中分解しそうなので一ヶ月4万ドルのセラピストがやってくる。このセラピストは胡散臭さいこと甚だしいのですが、結局メンバーは彼を信頼している。結局、最後は「あんたもう必要ないよ」的な発言もするのですが、ジェームスは彼について「天使みたい」とか「理想の父親像を彼の中に求めている」とか衝撃発言をする。ちなみに、このセラピストが野坂昭如に激似で可笑しかった。
しかし何より、ジェームスだ。この人は本当に子供みたいな人だなぁ……。ラーズともめてスタジオを後にしたジェームスは、その後、アルコール依存症のリハビリ施設に入り、出てきてもメンバーの前に姿を現さず、一年近くの時間が過ぎてしまうというありさま。その後、色々あったけど再会した彼らは、さっそくアルバム製作に取り掛かるのですが、「今は家族との時間を大事にしたい」というジェームスのロック魂を1ミリも感じさせない発言により、1日4時間しか働かないというローマ帝国のような状態に。ジェームスが帰ったあと、ラーズが録音した音源を聴けば、「俺のいないところで何か企んでるんだろ!」とまた喧嘩が始まる。まあ、どう考えても「ルールを守れ」と言うジェームスよりも、「俺たちはロックンローラーだろうが! ルールなんて糞食らえだ!」と吐き捨てるラーズが正しいと思うのでしょうが、僕はこのジェームスの絶え間ない不安と心の弱さに苛まれているダメ男ぶりに、心が動かされてしまいました。そして基本的にみんなアホな感じがとても愛おしい。
友人が「これ観たら、みんな、バンドなんてやりたくなくなるだろうな」って言ってたけど、同感です。
あと、やっぱりメタリカは金持ちだった。そこが、ちょっと嫌。というかラーズが好きになれない。バスキアの絵をオークションで売ってたりする感じとか、ナップスターを訴訟したりする感じとか……。





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Last updated  Apr 15, 2012 09:50:53 PM
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