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Sep 4, 2005
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カテゴリ:革命
実家へ帰った。親と一緒に酒を酌み交わしつつテレビを見てると、選挙についてのニュース。親がもっともらしく「選挙には行けよ」みたいなことを言う。普段なら、「うん」とか言ってやり過ごすのですが、その日の僕は酔っ払ってしまっていて、しかも最近の気分はすっかり「真っ赤っ赤」なので、つい「一生、投票はしません」と宣言してしまう。まさか親を相手に自分の主義主張をぶっちゃけてしまうなんて…不覚でした。
いや…でもタイミングが悪かったのです。最近、古本屋で色んな本を買ってしまっていたのですが、それを列挙すると…

木村哲人『テロ爆弾の系譜』
保坂正康『死なう団事件 軍国主義下の狂信と弾圧』
重信房子『わが愛 わが革命』
重信房子『りんごの木の下であなたを産もうと決めた』
松下竜一『狼煙を見よ 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』
『日本反政治詩集』
『WAVE』のテロ特集号

こんなんだから、まあ仕方がないですよね…。というか最近、自分でも頭がおかしいのではないだろうか? と思い始めてきました。ああ…自分が恐い。もっと心安らかに、まともな人生というやつを考えなおしてみた方がよいのではないだろうか? 

「ナーンセーンス!」
「自己批判せよー!」
「総括が必要ですね」
「反革命のプチブル」

                異議無し…。

そして朝、テレビを見ていたら、例のロンドンでのテロの、アルカイダの犯行声明の映像がちょっとだけ流れていた。

「あなた方が民主的に選んだ政府が、世界中で我々の同胞を虐殺している。我々は我々が安全だと感じるまで、あなた方を標的にするだろう」

これはイギリス市民に向けられたメッセージだが、僕達、日本人にも120%当てはまる。僕達が民主的に選んだ政府がODAだの企業進出だのの名の下に、どれだけの人々を苦しめているのか…? もちろん僕達は間接的に、しかも圧倒的に加害者なのです。

しょうがないよ…テロが起きるのは仕方がないことだと思う。だから本当は、この日本でもテロが起きて然るべきなのだ。それで、大勢の人が犠牲になったとしても、僕達は、決して「罪もない人達」でも「無辜の市民」でも「無関係の庶民」ではないんだ、ということを自覚しなければ。
グローバリズムでも南北問題でも何でもいいけど、いい加減に戦後民主主義のつけが回ってきたということなのだ。だから、しょうがないよ。

しかし、願わくばテロリズムは手段であって目的化されぬことを…!
『断影 大杉栄』によれば、有島武郎は死(いわゆる情死行というやつ。ああ『愛は惜しみなく奪う』!!)の前日にテロリスト結社「ギロチン社」のメンバーに大金をカンパしている、その際、こんな言葉を残したという。

「愛の思想のないテロリズム、くみすることはできない。私は、諸君に望みたい。憎しみのためには人を殺さぬことを」





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Last updated  Sep 4, 2005 11:23:36 PM
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